株式は「長期保有」にメリットが生まれる傾向にある? 政策保有株式の売却、自社株買い企業増加の影響とは
優待内容だけでの購入は要注意
2024年は自社株買いを行う企業が増加し、11月上旬においてすでに6兆円を超える買い越しとなっています。過去最高記録だった2023年の約4兆9000億円を上回る金額です。
自社株買い、増資、売り出しは投資チャンスになりやすい? 株価に与える影響
ほぼ確実に株価に影響を与える材料
株価は、長期的に見れば、利益の成長に比例します。それを信じるならば、投資家はその会社の利益の変動のみを注視すればよいことになります。ところが、そうは簡単にいかないのが株式投資のむずかしさ。短期的には、さまざまな雑音によって上げたり下げたりしますので、その理由が分からない投資家は、右往左往します。
「一風堂」「町田商店」「山岡家」ラーメン銘柄、御三家は株価も業績も一人勝ち状態 頭一つ抜けているのは?
3社の今後の株価はいかに
めっきり寒くなってきて、外出先でも温かいものを食べたくなります。まっさきに思いつくのは、ラーメンですが、相変わらずインバウンド客で混み合っており、なかなかありつくことができません。これからさらに繁忙期に入るとなると、人気のラーメンにありつくためには、長時間、行列に並ぶ覚悟が必要です。そうなると、ふたたびラーメン銘柄の動向が気になってきます。この連載では、ラーメン御三家として力の源HD(3561)、ギフトHD(9279)、丸千代山岡家(3399)を過去2回、2023年8月と12月に取り上げています。そこからほぼ1年たちましたので、3社のその後をチェックしてみましょう。株価が大躍進したラーメン株、御三家に伸び代はまだあるのか?(2023年8月掲載)秋まで株価が大躍進のラーメン株、御三家の順位に変動。業績は好調なのに株価が下げ止まらない原因とは?(2023年12月掲載)
次の食品ブームは「焼き芋」? 個人投資家が【ドンキ】に目を付けた理由
海外での伸びも期待
グラノーラ、タピオカ、高級食パン…。こういった食品ブームが起こったときには、必ずといっていいほど株価が暴騰する銘柄があります。グラノーラはカルビー(2229)、タピオカは神戸物産(3038)、高級食パンは、OSGコーポレーション(6757)。ブームの恩恵を受ける銘柄をいち早く見つけた先回り投資は、投資家冥利につきます。じつは今、次の食品ブームがじわじわと起きています。それに気づいたのは、6月に発売された四季報夏号のイーサポートリンク(2493)の記事欄でした。「【開拓】農業支援は東南アジアの焼き芋ブームでサツマイモ販売に注目」とあり、「焼き芋ブーム?」とページをめくる手が止まりました。
損害保険大手、トヨタグループも…「政策保有株式」の売却で株主還元が進む?
様変わりする企業体制
3月期決算企業、約2500社の決算発表が10月下旬から続いていました。今回は決算発表と同時に自社株買いを公表する企業がより一層増えました。2023年、東証が上場企業に促した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の公表以降、株主還元策を積極的に行う企業が増加傾向にあります。
米国株の「バフェット指数」が過去最大に!今買うと割高?指数の活用について解説
知って役に立つ4つの指数
「投資の神様」と称されるウォーレン・バフェット氏の名前が付けられている「バフェット指数」をご存知でしょうか。今年9月末時点で、米国株のバフェット指数がおよそ2倍と、過去最高となったことが報じられました。このことが何を表すのか、強いアメリカ株の値動きは続いていくのかなどについて今回はお伝えします。
有望銘柄を意外な安値で仕込めるチャンス? 2024年末のIPOラッシュがバーゲンセール状態と考えられる理由
大型新規上場が続く
2024年も年の瀬が近付き、「IPO(株式の新規上場)ラッシュ」の季節がやってきました。今年のIPO市場はいま一つ盛り上がりに欠ける状況が続いています。しかし、今年のIPOラッシュでは、有望なIPO銘柄をバーゲン価格で仕込む千載一遇のチャンスとなるかもしれません。今回は、その理由をお話しましょう。
西の「京阪」東の「相鉄」、インバウンドで好調な中堅鉄道会社の決算&株価騰落率を比較
見過ごされたインバウンド銘柄を探る
2024年は、3月、6月、11月と3度、関西方面へ出かけ、その都度、大阪・京都の外国人観光客密度の高まりを感じました。株式市場の投資テーマとしてのインバウンド銘柄は、散々物色されており、いっときの熱狂は若干落ち着いた感があります。とはいえ、国を問わず世界各国から訪れる人たちを見ていると、今後もじりじりと海外旅行者数は増え続けるであろうと確信を持っています。観光地の賑わいを見るたび、やはりインバウンド銘柄は、何か長期保有しておきたいという投資家魂がうずうずします。直近11月に関西を訪れたときは、大阪から京都まで京阪電車で移動しました。というのも、極めて個人的な事情ですが、京阪電車を借り切って行われるイベントに参加したためです。そこで初めて乗車したのですが、地元の友人曰く、京阪ではよくそういったイベントが行われているとのこと。大阪から京都までは貸切でしたが、復路は一般車両に乗車。そこで感じたのは、私鉄にもかかわらず外国人が多いこと。JR各社はインバウンド銘柄として早くから目をつけられていましたが、私鉄となるとそこまで規模が大きくないため、案外見過ごされているように思います。考えてみれば、イ
トランプ氏当選で注目のセクターと懸念点は?新政権発足から100日間は「ハネムーン期間」
米大統領選時の相場の動きを解説
今週は米大統領選挙でした。5日投開票の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利宣言。「再び偉大な国に」と述べました。米大統領が返り咲くのは132年ぶり。大統領は最長2期務めることが出来るため、トランプ氏はこの4年が最後ということになります。今回連邦議会選挙では共和党が上院での多数派となりました。
冴えない決算の「オリエンタルランド」、過去最高売上の「サンリオ」株価はどう動いた?
勢いづくサンリオ、いよいよ底値かオリエンタルランド
以前、猛暑によってダメージを受けているオリエンタルランド(4661)と、屋内テーマパークで涼しい顔のサンリオ(8136)を、第1四半期決算の結果を比較しつつ紹介しました。上場来高値更新中の「サンリオ」、冴えない「オリエンタルランド」明暗を分けたのは猛暑の影響?その後も、オリエンタルランドの株価は、年初来安値をだらだらと更新する展開。一方のサンリオは、年初来高値をぐいぐい更新するといった両極端となっています。画像:TradingViewより直近、両社がともに2025年3月期の第2四半期決算を発表しました。
猛暑で売り上げ爆増のアイスクリーム業界「森永乳業」「森永製菓」「井村屋」3社で好調なのはどこ?
勝負は次回の決算
年々、夏の暑さが厳しくなり、さらに長くなっているような気がします。実際、2024年の東京の夏日の日数は、153日と観測市場最多を更新しています。また、東京の熱帯夜(日中の最低気温が25℃以上の日数)は、過去10年の平均と比べて大幅に増加し、60日以上となっています。夏の長期化が業績に影響を及ぼす業界といえば、いちばんに思いつくのはアイスクリームではないでしょうか? わたしの娘は、学校帰りに必ずアイスをふたつ買ってきて、帰宅直後と、お風呂上がりに毎日食べています。わたしも2024年の夏は、いつも以上にアイスを食べたように思います。
眼鏡の「Zoff」が上場、競合上位3社で投資対象として魅力的なのはどの企業?
低価格帯と高価格帯で2分化された眼鏡業界
少子高齢化で日本経済全体は縮小傾向にある中、じつは眼鏡業界はゆるやかに成長しています。というのも、団塊ジュニア世代の高齢化で老眼鏡ニーズが拡大していることや、スマホの普及で近眼の低年齢化が進んでいることなど、眼鏡愛用者率が増加しているためです。また、PC眼鏡やサングラスなど、視力が悪くなくてもかける眼鏡の需要が伸びていることも追い風です。
英語学習サービス「プログリット」の決算から見る、株価上昇銘柄の特徴とは?
2022年9月上場の成長株
日本人が英会話スクールに払っているお金は、なんと1,650億円(株式会社プログリット「事業計画及び 成長可能性に関する事項の開示」より)だそうです。思えば、わたしも今まで数々の英語学習に時間とお金を注いできました。マンツーマンの英会話スクール、オンラインの英会話スクールといった対面で教えてもらうスタイルをはじめ、ラジオ英会話やリスリング教材など、正直自分でも覚えていないほどいろいろ試してみました。結果、今もまったく英語には自信がありません。ここ最近は、今さら英語学習に時間とお金を使うのはもったいない。翻訳ツールも発達したし、日常的に英語を使うことなんてないのだから、無駄な自己投資はやめようと思っていました。
年初来高値を更新した「東京靴流通センター」の【チヨダ】、好調の要因は”簡単に履ける”靴?
ライバル企業の行方
会社四季報を読んでいて、「ん?」と何かが引っ掛かることはよくあります。最新号の秋号でもさっそく「ん?」となりました。それは、「シュープラザ」や「東京靴流通センター」などを展開する靴量販手大手のチヨダ(8185)の記事欄です。
円高で本当に上がるの? 円高下における「円高メリット株」のパフォーマンスを検証!
円高メリット株は今後どうなる?
足元の為替相場で、円高が進んでいます。ドル・円相場は2011年10月に1ドル=75円を付けて以来、長期の円安トレンドに転換。2024年7月1日に約1ドル=162円程度になるまで、長期間にわたって円安局面が継続しました。しかし、それ以降は米国の景気不安や日銀による利上げなどが重なり、急速に円高(ドル安)が進行しています。ドル・円相場では、今後も日米金利差の縮小などから円高が進行するとの見方が多くなっており、株関係のコラムや株系情報サイトでは「円高関連株」が取り上げられているのをよく目にするようになりました。ここでは「円高関連株って本当に円高で上がるの?」という視点から、過去の円高局面などを参考に、円高関連株のパフォーマンスについて考えます。
「石破ショック」の中で逆行した防災3銘柄、快進撃は続く? 直近の決算をよむ
3社の株価はどう動いた
自民党総裁に石破茂氏が当選し、株式市場は大きく動揺しました。投資家は、日銀の金利引き上げに反対、経済政策に積極的な高市氏の当選を先読みし、円安株高が先行していたためです。総裁選当日の27日(金)の日経平均終値は、39,829円で、この1週間だけで2,105円上昇しました。ところが、取引時間後に石破氏の勝利が決まったとたん、急激に円高が進み、シカゴ先物取引所の日経平均先物は37,520円に大暴落しました。
10月は半年ぶりの値上げラッシュに!予定している主な企業の商品は?
予定は3000品目前後
10月から予定されている値上げは今年4月以来となる3000品目前後で、家計にとって厳しい状況が予想されます(帝国データバンク調べ)。食料品の値上げの要因として原材料の上昇、エネルギー価格の上昇、包装材の高騰、物流費の上昇、人件費の上昇やその他、円安の影響などもあり値上げが続いています。以下は10月1日から食品の値上げを発表している主だった企業と商品についてです。
下期の日本株は上昇基調を辿る? 日本株が底打ちから反転上昇に転じた2つの要因
円高の懸念は終焉したか
日本株の上昇基調が鮮明になりつつあります。日経平均株価は25日移動平均や200日移動平均を次々に上抜け、一時3万8000円台を回復しました。