はじめに
新生活が始まり数ヶ月、入学準備がひと段落したと思ったのも束の間、「想像以上にお金がかかっている気がする」と感じていませんか?
入学準備などの初期費用に加え、学用品の追加購入や習い事、食費など、じわじわと支出が膨らみやすい時期です。さらに、夏休みを前に昼食代や、預かり保育等の費用の増加など、今までにない支出を実感するタイミングでもあります。
こうした支出の変化を早めにキャッチしておくことが、今後の家計の安心につながります。本記事では、子どもが小学校に入学したばかりの筆者が、実体験をもとに小学校生活で増えやすい支出の具体例と整え方についてお伝えします。
小学校生活でかかるお金は「一時的な支出」と「継続的な支出」の2つがある
小学校入学時は、ランドセルのように入学時のみの支出と、学用品や成長に伴う衣類の買い替えなど、毎月・毎年継続して発生する費用があります。
一時的な支出は金額も大きくタイミングも集中しがちですが、継続的な支出は日々の家計にじわじわと影響を与え、気づかないうちに貯蓄ペースが落ちてしまうこともあります。2つの支出それぞれの傾向がつかめれば、家計の変化の備えやすくなります。
「一時的な支出」と「継続的な支出」、それぞれの中身とは?
①一時的な支出の例
入学前の準備から6月頃までにかかる一時的な費用は以下のようなものがあります。
- ランドセル・通学用の制服や洋服・靴(雨具含む)
- 学用品(筆箱・ノート・文具・鍵盤ハーモニカ・絵具セット・粘土セット・手提げ袋・上靴・体操着・水着・水筒・防災頭巾など)
- 給食セット(給食着・袋・ナプキン・お箸セットなど)
- 学童保育の準備品(リュック・文房具・ドリル・お弁当用品など)※通う場合
※学校や地域によって必要なものは異なります
筆者の家庭では、ランドセルは祖父母に購入してもらったものの、これらに加えて、入学式用のフォーマル服、ハンカチやティッシュをいれる移動ポケット、ランドセルカバー、防犯ブザー、GPS端末なども購入し、結果的に10万円近い出費となりました。
②継続的な支出の例
子供の成長や学校生活に応じて、毎月・毎年かかる費用は以下のようなものがあります。
- 行事費や教材費、PTA会費
- 給食費
- 学用品の買い替え・追加購入
- 文房具品の補充
- 衣類や靴の買い替え
- 長期休み中の昼食費・お弁当の費用
- 学童保育・一時預かり保育の利用料 ※通う場合
※支出内容は無償化されている場合があるなど、地域や学校によって異なります
筆者のこどもが通う学校・学童保育では上靴が3足必要です。サイズアウトのたびに外靴と合わせて4足ずつ買い換える必要があり、驚きました。
実際に、文部科学省の「令和5年度 子供の学習費調査」によると、学習費総額の年間平均額は公立幼稚園で18.4万円、私立幼稚園で34.7万円だったのが、公立小学校で約33.6万円、私立では182万円となり、小学校に入学すると負担が大きくなる傾向がみられます。