はじめに
勝ち残る銘柄だけを残すための戦略と実践ポイント

また、勝ち残る銘柄だけを残すことを意識したポートフォリオ構成も重要です。
株式投資では、すべての銘柄が上がるわけではありません。むしろ「勝つ銘柄を多めに残し、負ける可能性のある銘柄を早めに整理する」戦略が有効です。
具体的なポイントとしては次の通りです。
・含み損の銘柄があるなら、保有理由を改めて評価する。なぜ下がっているのか? トレンドが出ていないのか?
・上がった銘柄をすぐ利確してしまうと、「上がる可能性を持つ株を手放してしまう」ことになる。逆に、トレンドが変わらない限り残すという視点も重要。
・銘柄の入替えを定期的に行い、「トレンドが出ていない、または出遅れている銘柄」から「トレンドに乗っている銘柄」へシフトする。
このように、トレンドに乗っている銘柄、「ここから上がる可能性が高いと考えられる銘柄が残る構成」にしておくことで、ポートフォリオ全体として利益を伸ばす可能性が上がります。
エントリー・イグジットのルールを決めて感情を排除する
そしてエントリー・イグジットのルールを整えることも重要だと考えます。
利益を伸ばすためには、どの時点で入るか(エントリー)・どの時点で出るか(利益確定/損切り)というルールをあらかじめ定めておくことが大切です。
1.損切りを早く
トレンドに乗っていない、明確な上昇シグナルが出ていない銘柄は早めに整理する。
2.利益確定を急がない
トレンドが継続している間は、慌てて利確せず“大きく取る”姿勢も検討。
3.ルール化する
例えば、「移動平均線を下抜けたら売る」「株価が移動平均線から〇%乖離したら利確検討」など。
これらをルール化することで、感情的な売買(“上がったから嬉しい→すぐ売る”“下がったから悲しい→持ち続ける”)を避け、戦略的に利益を伸ばしやすくなります。
トレンドの強さ・継続性を確認する
トレンドの出ている銘柄でも、途中で止まったり反転したりというケースがあります。利益を伸ばすためには「トレンドがしっかり継続しているか」を確認しておくことが重要です。
・移動平均線が複数本(短期・中期・長期)で上向きになっているか
・株価が移動平均線を上回ったまま維持しているか
・市場(指数・セクター)が味方になっているか
・銘柄固有のニュースや業績動向にネガティブな変化がないか
などがチェックポイントだと考えます。