はじめに

「お金を貯めるには、我慢するしかない」なんて思っていませんか?

実は、楽しみながら貯めている人も多くいるのです。せっかくなら、楽しんでいるうちにお金が増えていったらうれしいですよね。

そんな人の特徴の一つに、「試し上手」が挙げられます。

貯まる人・貯まらない人それぞれに20年取材をしてきた筆者が、貯まる人の中でも、楽しく貯めている人の共通点である「試し上手」のコツについてお伝えします!


「やってみようかな」の軽い気持ちでスタート

お金を貯めようとすると、「節約」「我慢」「計画」と、少しかしこまった言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。

お金を貯められる人は、まじめでコツコツできる人、我慢上手な人、計画を立ててきちんと守れる人──そんなイメージがありませんか? しかし、楽しみながら貯めている人は、もっと軽やかです。

例えば「コンビニに毎日寄っているけれど、週末だけにしてみよう」「休日に作り置きをして、月曜日と火曜日はお弁当をつくってみよう」など、そんな「お試し」を、楽しむように積み重ねています。

もちろん、うまくいかないこともあります。ついついコンビニに吸い寄せられたり、月曜日にお弁当を持っていくつもりだったのに寝坊して作れなかったり、ということもあります。しかし、そこで落ち込むことなく「今は疲れている時期だから仕方ない」「違う方法を試してみようかな」などと、さっと気持ちを切り替えるのです。

うまくいけば「やってみてよかった!」と気分が上がり、しかもお金が少しずつ貯まるようになって、手ごたえを感じてワクワクするでしょう。その繰り返しで、いつの間にか「楽しくお金が貯まるサイクル」ができあがっていくのです。

「NISA」が気になれば、まずは証券口座を開いてみる

「NISA(少額投資非課税制度)が気になるけれど、まだ何もはじめていないんです」という声を、非常によく聞きます。

NISAで投資をしている人から見れば、もはや当たり前に感じるかもしれませんが、まだ経験がない人にとっては未知の世界でしょう。

「投資って難しそう」「自分はうまくいかないかもしれない」「もし損をしたらイヤだから、もう少し様子を見ておこう」という気持ちかもしれません。

しかし、NISAが気になるなら一歩踏み出して証券口座を開いてみるのは一つの手です。

投資信託なら、月100円や1000円などの少額で積み立てができますし、少額でもたくさんの銘柄に分散投資ができます。月100円や1000円なら、一般的な習い事よりも気軽に試せる金額ではないでしょうか。

もちろん、しっかり勉強してはじめるに越したことはありませんが、忙しい日々の中では、「まずは勉強」と思ってもなかなか進まないもの。だからこそ、「月1000円で試してみようかな」と気軽に始めることで、楽しみながらお金を増やしていくことにつながるのです。

値動きがあるため、預貯金のように元本保証はありませんが、実際に自分のお金を使って、商品の値動きを実感することで「投資とはこういうものなんだ!」と体感できます。さらに、投資の勉強を同時進行すれば、理解がどんどん進んでいくでしょう。大切なのは、「完璧を目指すこと」よりも、「まずはやってみること」。試してみることで、「投資」の世界がぐっと身近になるでしょう。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]