はじめに

1000万円以上貯蓄がある人に多い「積立投資」

少しずつ金利が上がってきましたが、それでも定期預金は高くても1%ほどです。物価上昇が進む今、仮にしっかり貯めたつもりでも、生活費だけでなくなってしまうケースが後を絶ちません。

多くの貯蓄がある人に話を伺うと、コツコツ積立投資をしている人が非常に多いです。とはいえ、いきなり何百万円も使って一括投資をしているわけではなく、月々3000円や5000円程度の投資信託の積み立てから始めている人が圧倒的です。NISAやiDeCoなどの税制優遇制度をお得に活用しながら、積立投資額をアップしていっています。

ただし、投資ですから、途中で増えたり、減ったりする場面も必ずあります。その際に、貯蓄1000万円以上ある人は、動揺して突然売却したり、短期投資に気持ちを切り替えたりすることはありません。長期でじっくり増やしていくことを目指しているからこそ、資産を増やしていけるのです。

貯蓄ゼロの人は、「物価が高い」と嘆きながら、「でも預貯金では全然増えないから、貯めていても意味がない」と考えている人もよくいます。しかし、物価高に対抗していくには、自分が働いて得る収入を増やすだけでなく、「持っている資産にも働いてもらうこと=投資」も大きな選択肢です。
 
まずは固定費を中心に支出を見直して預貯金を少しずつ増やし、右肩上がりに貯蓄が増えてきた実感がもてたら、少額で積み立て投資を始めるのもよいでしょう。月1000円などでも、投資の経験につながります。短期的に判断せず、コツコツ少額で長く続けていき、お金にゆとりができてきたら、積み立て投資額を増やしていきましょう。

「お金があればあるほどよい」わけではない

ここで、貯蓄額に対する考え方について、整理しておきたいと思います。

貯蓄ゼロや貯蓄1000万円以上といった話を耳にすると、まるで「お金はあればあるほどよいのか?」と疑問に感じてしまう方もいるでしょう。

しかし、決してそうではありません。貯まる人の多くは、「とにかくたくさん貯めたい」という人ばかりではなく、「将来やりたいことを叶えるためにお金を準備している」「お金の不安を減らすために、必要な金額を確保したい」という人も多いのです。

目標がなく貯めていって「お金があればあるほどよい」と考えると、いくら貯まっても満足できません。お金を使う場面で使えなくなってしまうため、それは“悪い貯蓄”だといえます。

良い貯蓄”をするには、自分のライフプランを立てて、それに対して必要なお金をイメージして、それに向けて貯めていくことが大切です。予定より少し多く準備できそうなら、少しの贅沢を取り入れつつ、できるだけストレスがないように貯蓄を増やしていきたいですね。

貯蓄とは、才能や我慢強さではなく、日々の積み重ねです。同じ収入の人でも、上手に貯めている人はたくさんいます。今回ご紹介したコツを参考にしていただき、ぜひ「良い貯蓄」を目指していただけたらと思います。

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