はじめに
2026年の相場が始まりまだ2か月足らずですが、2025年末比で株価が2倍になった企業がどれくらいあるかご存知でしょうか。すでに28銘柄が2倍以上になっています。どのような企業が上昇したのか、その理由を含めて紹介します。
130年以上続く名門、ユニチカが「AIの主役」に?
まずユニチカ(3103)です。同社は1889年創業の長い歴史を持ち、現在はフィルムや樹脂製品、バイオマスプラスチック製品の製造販売を行う高分子事業を主な事業とする企業です。
2026年に入り株価が急騰した要因は、2026年3月期第3四半期(4~12月)の連結経常利益が前年同期比75.8%増の88億円に拡大したこと。さらに、子会社の工場用地売却や不織布事業の他社への譲渡などを相次いで実施し、多額の特別利益を計上したことや撤退を決めた祖業の衣料繊維事業からガラスクロスへの事業再編が市場の注目を集めています。ガラスクロスは、次世代のAIサーバー向け半導体「ガラス基板」の重要部材として特需獲得の思惑が広がっており、1年間で株価は10倍を超えています。
インフラ需要と円安を味方につけた古河電工
古河電気工業(5801)は、電線・ケーブルを中核に、情報通信、エネルギー、自動車、電子部品など幅広い分野で事業を展開している、社会インフラを支える企業です。
上昇のきっかけは、2026年2月9日に発表した26年3月期第3四半期の通期連結経常利益が前年同期比12.8%増の407億円だったことです。自動車やエネルギーインフラ事業が好調なことに加え、日米関税交渉で合意した対米投融資の第1弾決定を受け、電線会社にも恩恵があることが好感されました。
井村俊哉氏の「Kaihou」が大株主に浮上、地盤ネット
地盤ネットホールディングス(6072)は、住宅地盤の調査・解析を専門とする企業です。
上昇のきっかけは、著名投資家の井村俊哉氏が代表を務める投資助言会社「Kaihou」が大株主に浮上したことです。創業者で大株主の山本強氏の一部保有株を購入しています。井村氏は2025年に竹入敬蔵氏とKaihouを設立しました。
2月16日には地盤ネットとの「戦略的連携の可能性」に関する協議開始も発表され、資本効率の最適化や新規事業の創出に期待が高まっています。具体的には投資機能の活用可能性、M&A(合併・買収)、財務戦略の高度化、役員構成などを巡り意見交換するとしています。今後、両社がどのような動きをするか注目されそうです。
先端半導体の受注で営業利益2.3倍へ、AIメカテック
AIメカテック(6227)は、液晶パネルや有機ELディスプレイ、半導体パッケージの製造装置を開発・製造・販売する日本の機械メーカーです。
上昇のきっかけは、2026年6月期の連結業績予想について、営業利益を25億900万円から48億5400万円に大幅な上方修正をしたことが挙げられます。また、大手メーカーから「ウエハハンドリングシステム」を約78億円で受注したことも好感されました。このシステムは半導体製造工程でウエハを安全に搬送・移載・保管する自動化装置で、半導体製造には欠かせないシステムです。
NAND市況の回復で最終利益5000億円超へ、キオクシア
キオクシアホールディングス(285A)は、NAND型フラッシュメモリを製造する日本の半導体メーカーです。
2025年プライム市場で上昇率トップでしたが、2026年も株価が2倍に達しました。データセンター向けNAND型フラッシュメモリの需要拡大を受け、2026年3月期の連結最終利益が最大5137億円に達する見通しであると公表したことが強力な買い材料となっています。
その他にも、レアアース関連の岡本硝子や、フィジカルAI関連のヒーハイスト、好業績のsantec Holdingsなど、旬のテーマや実力を持つ銘柄があります。長期的な視点では、こうした裏付けのある「好業績銘柄」を物色するのがいいでしょう。
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