はじめに

チェックポイント③ 繰上返済は本当に必要?

金利上昇が心配になると、繰上返済を考える方も多いでしょう。確かに有効な対策の一つですが、注意点もあります。

繰上返済をすると、手元資金が大きく減る点が最も大きなデメリットです。このところは金利だけではなく物価も上がっています。インフレが進む局面では、緊急生活資金を含め手元資金を手厚く持っておいた方が安心です。安易な繰上返済は控えた方がいいでしょう。

変動金利型住宅ローンでは、繰上返済をしたとしても、金利環境によっては期待したほど返済額が下がらないことがあります。金融機関によってはマイページ上で繰上返済のシミュレーションができる場合もありますから、検討する際はご自身の借入条件をもとに、どの程度効果があるのか、具体的に確認しておくことが大切です。

繰上返済をする前に、家計全体を見直してみることも重要です。住宅ローンは30年以上続く支出ですから、その間には教育費の増加や働き方の変化、住宅の修繕費など、さまざまな支出が発生します。実際のご相談でも、「金利が上がる前に繰上返済をした方がいいでしょうか」というご質問はよくあります。しかし家計全体を整理してみると、教育費や住宅の修繕費、将来の資産形成など、繰上返済よりも優先した方がよい資金が見えてくるケースも少なくありません。

住宅ローンの対策は、金利だけを見て判断するのではなく、家計全体のバランスの中で考えることが大切です。

金利上昇への備えは家計全体で考える

金利上昇は確かに不安要素ですが、事前に確認して適切に対策を立てておけば、過度に怖がる必要はありません。住宅ローンの長期にわたる返済は、長い期間、返済猶予をもてているという見方もできます。

まずは現在の返済比率を確認してみてください。そして、金利上昇時の返済額を試算したうえで、ライフプランを振り返り、ご自身が優先したいことを踏まえながら家計全体で対策を考えていきましょう。まずは家計の状況を確認することからはじめてみてください。一人で判断することに不安がある場合は、専門家への相談も検討してください。

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