はじめに
金融庁は4月1日、NISAのつみたて投資枠の対象となる株価指数に、読売新聞社が公表する「読売株価指数(読売333)」と、日本取引所グループによる「JPXプライム150指数」を追加したと発表しました。これまでつみたて投資枠の対象となる国内株価指数は、日経平均株価やTOPIXなど4種類に限られていました。
全銘柄を均等に保有する「読売333」の強み
新たに追加された読売株価指数「読売333」は、大きな特徴として全銘柄を均等保有する「等ウェート型」で算出されます。
等ウェート型とは、構成する銘柄の値動きをすべて同じ比率で組み入れる手法です。各銘柄の組入れ比率を金額ベースで同じにすることで、特定の企業の動向に左右されにくく、国内株式市場の幅広い企業の動向を捉えられるとしています。
「読売333」の構成銘柄は、国内に上場するすべての日本企業の銘柄から、1日平均売買代金の上位500銘柄を絞り込み、その中から浮動株時価総額の上位333銘柄を採用しています。
日経平均が抱える「偏り」と、いびつな値動き
「読売333」は333銘柄を同じ比率で組み入れますが、「日経平均」は構成する225銘柄の中でも1株当たりの株価が高い「値がさ株」の比率が大きくなっています。その結果、2つの指数で日々の値動きが異なることとなり、新たな株価指数の登場は、日本経済を異なる角度から見るための「ものさし」となりうると期待されています。
確かに現在の日経平均の構成銘柄は半導体関連が多く、株価指数としてはかなり偏りがあると常々感じていました。読売333は現在のインデックス投資に風穴を開けるに等しいインパクトがあるように思います。
先週の金曜日の相場が、正にその通りでした。米国市場でSOX指数(半導体)が過去最高値を更新したことを受け、日経平均は前日比1,000円を超える上昇となりました。この上昇を牽引したのが、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、キオクシア(285A)などの半導体関連株です。
しかし、東京証券取引所のプライム市場の全銘柄(または原則すべての銘柄)を対象とするTOPIXは小幅高にとどまり、この日のプライム市場は値下がり銘柄の方が大きい展開となりました。日経平均が突出する、非常にいびつな動きとなったのです。