はじめに

ケース3:配当金目的ならNISAの魅力大

「高配当株」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。一般的には、配当利回りが3.5~4%程度以上ある場合に「高配当株」と呼ばれることが多いです。

NISA口座では、配当金に対しても税金がかかりません。年1万円の配当金なら、そのまま年1万円受け取れます。配当金がずっと変わらないとすると、10年で合計10万円受け取れます。

一方で、特定口座の場合は、約20%の税金がかかります。年1万円の配当金なら、税金が差し引かれて年間で約8000円、10年間では約8万円受け取れます。

長期保有であれば、税金が引かれる回数も増えるため、税金がかからずに配当金を受け取れるNISA口座は、大きな魅力でしょう。NISAで配当金を非課税で受け取るには、金融機関で「株式数比例配分方式」を選ぶ必要があるため、念のためチェックしておきましょう。

ただし、高配当株をNISA口座で買おうと思った際にも注意点があります。それは、どんなに配当が魅力的でも、株価がどんどん下がってしまうケースがあることです。

配当利回りが5%でも、そもそもの株価が10%、20%と下落していけば、損失を出して売却したくなるケースが出てくるかもしれません。株価が下がると、配当金の金額が変わらなくても「配当利回り」が高く見えてくるため、注意が必要です。

必ずしも「高配当株だからNISA口座が安心」とはいえません。配当だけでなく、会社の業績や株価の動きもあわせて確認したいところです。

ケース4:株主優待は、基本的にはどちらでも同じ

株主優待については、NISA口座でも特定口座でも、同じように受け取れます。注意しておきたいのが、株主優待は改悪になったり、廃止になったりして、それにより株価が大きく下がるケースがあることです。

NISA口座で株を保有していた場合は、「優待の魅力がなくなる」「株価が下がって損失が出る」「特定口座との損益通算ができないため税制上のフォローもない」と二重三重のマイナス要因となる可能性があります。頻繁に起こるわけではありませんが、このことも頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

まとめ:投資初心者には、基本的には“まずはNISA”から

NISA口座と特定口座で迷ったら、どうしたらよいのでしょうか。

投資初心者の場合は、まずはNISA口座を優先して活用するのが基本となるでしょう。なぜなら、「長期投資をしたい」「配当金を受け取りたい」「値上がりも期待している」という銘柄はNISA口座の方が基本的には適しており、そういった投資の方が初心者に向いているからです。

投資経験を重ねていくなかで、NISAの投資枠を使いきったり、値動きの大きい銘柄に挑戦したりする場面も出てくるかもしれません。その際にはNISA口座に加えて特定口座も活用するなど、自分の投資スタイルにあわせて使い分けをしていくのがよいのではと思います。

いずれにしても、株価の上下や配当金の金額などは、確実なものではありません。NISA口座や特定口座の違いも大切ですが、それ以上に大切なのは、自分が納得できる銘柄を選び、無理のない範囲で長く続けていくことです。

まずはNISA口座を活用しながら、投資経験を積んで、自分にあった投資スタイルを見つけていきたいですね。

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