新NISAスタートから一年半、積立設定後はほったらかしのままで大丈夫? NGなパターンとは
資産見直しのポイント
新NISAのスタートからはや一年半。この間、低コストのインデックスファンド「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(愛称「オルカン」)や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」に投資し、「長期・積立・分散投資」を実践しはじめた人も多いでしょう。ただ問題は「長期」の部分。2025年の市場は波乱含みの展開で、4月には暴落も経験しました。そのため「積立設定をしてからその後何もしていないけれど、ほったらかしのままでいいのか不安」という声も耳にします。今回は、新NISAスタートから一年半の今こそ考えておきたい資産見直しのポイント・投資先の商品選びのポイントを紹介します。
みんなは新NISAでいくら投資している? 調査で分かった投資枠別の平均購入金額
一度も売却していない投資家が多い
金融庁は3月末時点のNISA(少額投資非課税制度)の利用状況を公表しました。NISAの累計買付額は59兆3056億円に達しました。政府は3年前に「資産所得倍増プラン」を取りまとめ、NISAを使った投資の額を2027年までに56兆円まで増やす目標を掲げていましたが、前倒しで達成しました。このうち、2025年1~3月の買付額は6兆6032億円で、成長投資枠が4兆9916億円、つみたて投資枠が1兆6116億円となっています。口座数は2646万9325口座で、3カ月で86万5267口座の増加となっています。なお、口座数は政府目標の2027年までに3400万口座には届いていない状況です。
NISAを使って始めた積立投資、売却するタイミングはいつがベスト?
最も利益が出るタイミングはわかるのか
NISA口座を活用して資産形成を始める方が年々増えています。日本証券業協会によると、2024年12月末時点でNISAの口座数は2,560万口座、2023年12月末と比較して1年間で436万口座も増加しました。「NISAで積み立て投資を始めたけれど、いつ売却するのが正解なのだろう?」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。投資信託の売却タイミングは、利益が出た時や急激な下落時などがあげられますが、長期的な成果を目指すなら、単に現在の価格だけを基準に判断しないことが大切です。特に、価格が下落したからといって慌てて売却することは避けるべきですし、逆に下落局面を「買い増しのチャンス」と捉える考え方もあります。では、NISAで積立投資をしている場合、売却タイミングをどのように考えると良いのでしょうか。
投資初心者こそ気をつけたい、株価の暴落時にやってはいけない行動とは?
暴落を経験した今、見直すべきこと
今年から新NISAを始めた人にとって最初の洗礼になった、トランプ政権による株価暴落。自分が積み立てたお金が一気にマイナスになってしまって、投資を続けるべきか迷っている人が多いかもしれません。中には、「やっぱり投資は自分には早かった」と思ってやめてしまう人もいるかもしれません。では、今回のような暴落した時、どのように考えればいいのか、正しい行動は何なのかについて、FPが解説します。
NISAにも役立つ!投資を継続している人が大事にしている10のこと
市場で生き残るための投資術とは?
多くの人が目先の利益やタイミングを追いがちな投資の世界で、長期にわたり投資を続ける人々が大切にしている10の考え方を、金融アナリストとしての10年以上の経験を踏まえご紹介します。特に、長期投資の考え方を中心に、NISAで長期投資をされている方、また投資初心者の方にぜひお伝えしたい内容です。長期投資家が重視する「生き残り戦略」や感情に左右されないための「ルール」について、詳しく解説していきます。
100万円を倍の200万円に増やすには? 「72の法則」から考える投資戦略
手元資金を2倍に増やすには
今手元に100万円あったら、どうやって増やしますか?貯蓄から投資へと意識が変化しつつある昨今、資産形成は人生における重要なテーマの一つといえるでしょう。今回は100万円を倍の200万円に増やすときに知っておきたい「72の法則」やリスクとリターンの関係性、投資の制度をお伝えします。あなたの投資戦略の参考にしてください。
高配当銘柄が人気? NISAにおける買付の傾向とは
NISA口座開設数の伸びは鈍化しているか
岸田政権時の2022年11月に「資産所得倍増プラン」を公表し、「貯蓄から投資へ」をスローガンに掲げました。「資産所得倍増プラン」は、日本の個人金融資産2000兆円のうち、半分以上が預貯金や現金で保有されている状況を打破するために、個人の貯蓄を投資にシフトすることを奨励する政策です。このプランでは、NISAの拡充やiDeCoの改革を行い、一部の投資に対して税制優遇を実施しています。具体的には2022年から5年間で買い付け額を28兆円から56兆円へと倍増させるとしていました。しかし、2025年2月時点で目標としていた56兆円を超え、当初目標から3年弱も早く達成しています。日本証券業協会が公表したデータによると、NISA制度が始まった2014年からの累計買付額が2024年末に全金融機関で52.7兆円、2025年は3月末までに5兆1405億円の買い付けがありました。
新NISAスタートから1年で「貯蓄から投資へ」の流れはどうなった?
定期性預金から投資信託へシフト
NISAの制度見直しが行われてから1年半近くが過ぎました。かねてからいわれてきた「貯蓄から投資へ」の流れは定着したのでしょうか。いくつかの数字を参考にして考えてみます。
株価変動が大きい今、低リスクの投資先はある? 慎重派の方のための投資法
分散投資の基本「債券」
トランプ米大統領の相互関税をめぐる言動に世界が震撼し、世界中の株価が暴落しました。トランプショックの行方が不透明な中、「やっぱり私に投資は無理」と自信をなくした方も少なくないようです。今回は、そんな慎重派の方のために金利1%前後の低リスク投資法をご紹介します。
「プラチナNISA」は、本当に理想的な高齢期のお金の置き場所なのか? 考えうる3つの問題点
勘違いしやすい「分配金」と「配当金」の違い
金融庁が高齢者向け「プラチナNISA」の創設を検討しています。新NISAでの購入は不適切と烙印が押された「毎月分配型」の投資信託の取り扱いを検討しているようですが、実際そこにメリットはあるのでしょうか? 今回はNISAの取り崩し方法も含め解説していきます。
新NISA2年目の投資先はどんな選択肢がある? オルカン・S&P500だけでOKな人とは
新NISA2年目の投資戦略
2025年は「新NISA2年目」。新NISA1年目で特に人気があった投資先は低コストインデックスファンドの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(愛称「オルカン」)と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。どちらも、2024年1月以降、毎月1000億円超の資金流入が続いています。新NISA1年目である2024年8月に大暴落はあったものの、2024年中に投資を始めた多くの人が株価上昇の恩恵を受けて資産を増やしたことでしょう。新NISA2年目からは、味を占めて「オルカン」や「S&P500」よりもリターンが高い投資先を求めているという人も一定数いるかもしれません。逆に2024年の大暴落で、リスクの低い投資先に変えたいという人もいるかもしれません。2025年はアメリカでトランプ政権がスタートしたことで波乱含みです。新NISA2年目を迎えたいま、改めて投資戦略を一緒に考えていきましょう。
NISA、iDeCo、年金…お金の知識はどのように学ぶのがいい?
お金について体系的に学ぶなら
NISAの口座開設数は、2024年9月末時点で約2,508万口座となり、実に国民の5人に1人が口座を保有しています。投資への関心が高まると同時に、お金についてしっかり学びたいという方も増えているように感じます。今回はお金の学びに関するお勧めをお伝えします。
【初めての投資】NISAとiDeCoで迷ったら、どっちがいい?
NISAとiDeCoの違いとは
これまで投資を避けてきた人も、世の中でたくさんの情報に触れるようになって「投資をしてみようかな」と考えている人も多いのでは?そんな投資未経験の人からよく聞かれるのが「NISAとiDeCo、どちらを始めるのがいい?」という質問です。あなたはどちらだと思うでしょうか。考え方を一緒に見ていきましょう。
NISAの非課税メリットを徹底活用する【高利回り銘柄】の選び方
REITや連続増配銘柄にも注目
2025年がスタートし、今年の新NISAの成長投資枠をどう活用していくか悩む方、高利回り運用に興味を持たれる方も多いようです。そこで今回は高利回りの考え方や、メリット、注意点、また今利回りが上がっている商品などをお伝えできればと思います。
口座凍結によりお金を引き出せなくなる? NISA契約者が認知症になった時に起こること
凍結前にできることとは?
2024年から大幅に改正されたNISA。それに伴い利用者が増えましたが、認知症のことまでしっかりと考えていますか?NISA契約者が認知症になってしまうと、自分で資産の処理ができないため、今まで貯めたお金が使えなくなってしまいます。そうなる前に5人1人がなるといわれている認知症(独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所調べ)に対して、事前にやるべきことをFPがお伝えします。
年末年始にやっておきたい新旧【NISA】の見直し、適切なメンテナンスをする方法
ただ「ほったらかし」にしない
今年も残すところあとわずかとなりました。年末年始は長いお休みを取られる方も多いかも知れませんが、少し時間に余裕がある今だからこそやっておきたい「NISAに関する見直しのポイント」を旧NISAと新NISAに分けてご紹介します。
2020年に買った旧NISAの非課税保有期間が、2024年12月最終営業日で満了に。売却かそのまま放置か?
2つの選択肢とそれぞれの注意点をFPが解説
2024年12月最終営業日で旧一般NISAの非課税保有期間満了という案内を証券会社や銀行から受け取ってはいるものの、どうすればいいのか迷われている方もいるのではないでしょうか。該当するのは2020年に一般NISAで買い付けをした金融商品です。非課税期間5年というのは意外と短いものですね。今回は旧NISAの非課税保有期間満了を迎えるにあたって、2つの選択肢とその注意点についてFPが解説します。
オルカンの次を狙う「成長投資枠」活用術 。攻めるならテクノロジー株や新興市場に注目!
成長投資枠で目指す資産形成のステップ
「新NISA」や「オルカン投資」が24年の流行語やトレンドに続々とランクインしていますね。今年はNISA(少額投資非課税制度)が大幅拡充され、新NISAと言われて利用者が急増したわけですが、その中でも特に全世界株の投資信託であるオルカンとS&P500には巨額の資金が流れ込みました。ただ一方でオルカンとS&P500だけでは物足りなさを感じる方も増えているようです。今回はそんな方に、新NISA制度における「攻めの成長投資枠」の活用法についてお伝えします。