はじめに
時間分散は有効か?
ただ、このような時間分散の効果は、株価の低迷が長期化したからこそ有効だったと考えることもできます。
もちろん、これからも株価の急落は起こり得ますし、それによって長期間、株価の低迷が続くこともあるかも知れません。そうなれば再び、時間分散のメリットが見直されるでしょうが、今は状況が違います。ここ数年、株価が大きく下げる場面でも、その後はアッと言う間に株価が上昇へと転じ、急落前の高値を更新して、さらに上昇し続けています。
このような局面だと、時間分散の効果は若干弱まります。アッと言う間に戻ってしまうと、時間を掛けながら安値を拾うことができませんし、株価がボトムのところでたくさんの口数を仕込むのが難しくなるからです。しかもそこから上昇し続けるような市場環境では、買うタイミングが後になるほど、高値を買わざるを得なくなります。
つまり、今のような強い上昇相場においては、時間分散に対してかつてほど高い効果は期待しない方が良いのかも知れません。とはいえ、あくまでもその効果が多少、弱くなっただけで、まったく効果が無いわけではありません。
新NISAがスタートした2024年1月の月末から2026年5月末まで、日経225平均株価を毎月、買い付けた際の平均買いコストは4万3536円ですから、この間、同平均株価が大きく上昇したとはいえ、過去の安いところで買えた分による平均買いコストの引き下げ効果は、まだ多少なりとも残されていると考えることはできそうです。
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