はじめに

キャッシュレス決済が普及し、クレジットカードの利用明細もスマートフォンで簡単に確認できる時代になりました。その一方で、店舗でカード払いをすると渡される「お客様控え」には、今も「大切に保管してください」と書かれています。

「電子明細があるのに、紙の控えは必要なの?」
「すぐ捨てても問題ない?」

そんな疑問を持つ方もいるでしょう。本記事では、お客様控えの役割や、保管の目安、電子明細時代ならではの活用方法も含めて解説します。


電子明細の時代に「お客様控え」は必要?

経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済比率は58%となり、クレジットカードやスマートフォン決済を利用する人は年々増えています。

それに伴い、クレジットカードの利用明細も紙からWebへ移行しました。カード会社のアプリを開けば利用履歴や請求予定額をすぐに確認できるため、「お客様控えは受け取らずにその場で捨てている」というお声もよく聞きます。

確かに、日常的な家計管理だけであれば、アプリやWeb明細で十分な場合もあります。しかし、お客様控えには、カード決済がその場で正常に行われたことを確認する役割があります。また、後日トラブルが発生した際には、利用日時や金額などを確認するための資料として役立つこともあります。電子明細が普及した現在でも、お客様控えには一定の役割が残されているのです。

お客様控えには何が記載されている?

お客様控えをよく見ると、以下のようにさまざまな情報が記載されています。

・利用日時
・店舗名
・利用金額
・支払い方法(一括払い、分割払いなど)
・承認番号
・カード番号の一部

レシートとお客様控えはよく似ていますが、レシートは「何を買ったか(購入明細)」を証明するもので、お客様控えは「クレジットカード決済の記録」という意味合いをもつものです。

店舗によって記載内容は異なりますが、カード番号の下4桁や有効期限の一部などが印字されている場合もあります。そのため、不要だからといってレジ横のゴミ箱などにそのまま捨てるのは避けたほうがよいでしょう。個人情報保護の観点からも、処分する際は細かく破る、シュレッダーを利用するなどの配慮をすると安心です。

お客様控えが役立つのはこんなとき

普段はあまり意識しないお客様控えですが、実際に役立つのはどのような場面なのでしょうか。 代表的なのが、請求内容に疑問が生じたときです。

例えば、Web明細を確認した際に、利用した金額と請求額が異なっていたり、同じ店舗の利用が二重に計上されていたりするケースがあります。また、返品やキャンセルをしたにもかかわらず、返金処理が反映されていない場合もあります。そのようなとき、お客様控えが残っていれば、利用日時や金額を確認しながらカード会社や店舗へ問い合わせることができます。

さらに、不正利用が疑われるケースでも役立ちます。近年はカードのセキュリティ対策が進んでいますが、フィッシング詐欺や情報漏えいなどによる不正利用の被害は後を絶ちません。 請求明細を見た際に見覚えのない利用があった場合、自分が実際に利用した履歴と照らし合わせることで、問題を早期に発見できる可能性があります。

もちろん、すべてのお客様控えを長期間保管し続ける必要はありません。しかし、請求内容を確認するまでの間は、決済の記録として保管しておくと安心です。

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