はじめに
「備えておいてほしかった保険」の意外な結果
このように見ると、親の経済的な備えが不十分な場合、子どもへの負担は決して小さくありません。ライフネット生命の調査には、「親に備えておいてほしかった保険」という設問もあります。その結果を見ると、医療保険が38%、介護保険が28%、死亡保険が23%でした。
この結果を見て、私は思わず「えっ?」と思いました。ここまで見てきたように、経済的な負担も時間的な負担も、最も大きいのは介護です。それにもかかわらず、「備えておいてほしかった保険」の1位は医療保険で、介護保険は2位だったのです。
実は、新規契約件数で最も多いのも医療保険です。「入院したら大変だ」「医療費がかかる」というイメージが強く、「入院=お金がかかる」という思い込みが先行しているように感じます。
しかし実際には、高額療養費制度など公的医療保険制度があるため、入院や手術で自己負担が非常に大きくなるケースはそれほど多くありません。
一方で、本当に大きな負担になるのは介護です。ところが、「入院は怖い」というイメージばかりが先行し、介護への備えが後回しになりがちです。もちろん、高齢になるほど入院する可能性は高くなり、入院期間も長くなる傾向があります。
しかし、多くの医療保険は「入院」が給付条件です。要介護状態になったとしても、医療保険が役立つとは限りません。要介護状態への備えを考えるのであれば、介護保険や認知症保険を検討する必要があります。
「思い込み」ではなく、本当のリスクを見る
保険選びでは、「入院が心配」「がんが怖い」といったイメージに左右されがちです。しかし、本当に大きな負担になるリスクは何なのか。経済的な負担なのか、時間的な負担なのか。その点を冷静に考えることが大切です。
「なんとなく不安だから入る」のではなく、「何に備えるべきか」を考える。それが、自分自身や家族を守る、本当に役立つ保険選びにつながるのではないでしょうか。 保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward HOME]