はじめに

④売上が入るたびに「未来の税金」を取り分けておく

税金は「来年払うもの」というイメージがありますが、売上が入った時点で、「これは未来の税金になるかもしれない」と意識することが大切です。

所得税や住民税、場合によっては消費税も、後からまとまった支払いになります。ご相談でも、「口座にはお金があると思っていたのに、納税で一気に減ってしまいました」という声を耳にすることがあります。売上が増えた年ほど、「思った以上に税金がかかった」と感じる人も少なくありません。
おすすめなのは、売上が入るたびに一定割合を税金用口座へ移すことです。自分なりのルールを作っておくと納税時期の安心感は大きく変わります。未来の自分を助ける準備、今日から始めませんか?

⑤確定申告を事業の「現在地確認」として活用する

確定申告というと、「税金を計算する手続き」というイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、確定申告とは単なる手続きではなく、「一年のお金の健康診断」だと考えています。一年間のお金の流れを振り返ると、「どんな仕事に力を入れたのか」「何にお金を使ったのか」が見えてきます。そして、その振り返りは、来年の働き方を考えるヒントにもなります。

最後に、こんな問いを自分に投げかけてみてください。半年後、どんな気持ちで確定申告を迎えたいですか? 「今年こそ慌てずに終えたい」「税金の心配をせず、新しい仕事にも挑戦したい」「家計と事業のお金を整理して、安心して次の一年を迎えたい」などでしょうか。そんな理想が見えてくると、何を始めればいいかも自然と見えてくるはずです。

確定申告は、税金を納めるためだけではなく、安心して事業を続けるための"現在地確認"でもあるのです。

半年後のために今できること

「売上は増えているのに不安なんです」そう話していた相談者さんも、お話を整理していくうちに、不安の原因は売上ではなく、お金の流れが見えていないことだったと気づかれました。売上を見るだけでなく、「使えるお金」が見えるようになることが転機だったのです。

もし、今回の5つのポイントの中で「これはできていないかも」と思うものがあったら、それがこの夏の点検ポイントです。年末になってから慌てるのではなく、まだ半年ある今だからこそ、一つずつ見直してみませんか。その積み重ねが、半年後の「やっておいてよかった」につながります。

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