はじめに

「投資の勉強をしたいけれど、何から始めたらいい?」と、マネー初心者の方からご相談をいただくことがよくあります。

動画やSNS、本など情報がたくさんあり、「何を見たらよいのか」「どれから始めたらいいの?」と迷う方も多いと思います。しっかり学ぼうと思って、本を何冊か読んだり、セミナーに通ったりすると、途中で疲れて挫折してしまうことも…。初心者の方が目指したいのは、完璧に理解することではなく、着実に前に進んでいくことです。

そこで今回は、自分のペースで学んでいけるように、投資の勉強を始めたい人に向けて3つのステップで紹介します。


ステップ1. まずは身近な人の「体験談」を聞いてみる

「投資の勉強」というと、本やセミナーを思い浮かべる人も多いですが、初心者にとって最初の一歩は、もっと身近なところにあります。

おすすめは、家計管理をしっかりしている人やNISAを始めた人、投資を続けている人などの体験談を聞くことです。「どこの証券会社で口座を作った?」「始める前に不安だったことは?」「実際にやってみて、どうだった?」など、経験した人だからこそ話せる内容は、制度の説明以上に参考になることがたくさんあります。

とはいえ、お金の話を誰にでも気軽に聞けるわけではありません。例えば、ポイントやNISA、クレジットカード、ふるさと納税、株主優待などの話題が自然に出る人がいれば、お金の話題がしやすい人だと予測して、少しずつ聞いてみるのもいいでしょう。料理や旅行でも、実際に経験した人の話を聞くとイメージがわきやすいように、お金のことも同じです。「自分にもできそう」と、気持ちも一歩前進できるはずです。

ただし、収入や資産、ライフプラン、性格などは人によって異なるので、複数の人の話を聞いてみて、参考にするのがよいでしょう。周りに聞ける人がいなければ、初心者向けの雑誌やWebメディアの体験談を読むのもおすすめです。最初は「勉強」よりも、「お金と上手に付き合っている人を知る」という感覚ではじめましょう。

ステップ2. 失敗しても痛くない「少額 」で試してみる

体験談を聞くと、「自分もやってみようかな」と思うかもしれません。そこで、次のステップは、実際に少額で始めてみることです。

例えば、初めて自転車に乗る場合なら、実際に行動に移して、安全な場所で少しずつ練習していくイメージです。失敗しないように少しずつ始めるというのは、お金も同じです。

まずはポイント運用やポイント投資からはじめてみるほか、月1,000~3,000円の投資信託の積み立てなど、小さな金額でスタートしてみましょう。いずれも、「失敗しても痛くない金額」がコツです。「SNSで話題になっている商品に、一度にお金を入れる」「短期間で儲かる話に乗る」といった行動は避けましょう。

大きな失敗を避けながら、少額で経験を積み重ねることで、自分にあったお金の付き合い方が身についていくはずです。

ステップ3. 信頼できる情報で「答え合わせ」をする

これは、ステップ2と同時進行で行いたいアクションです。身近な人の体験談を聞き、少額で試しながら、「正しい情報」で答え合わせをしていきましょう。

最近はSNSや動画で、お金に関する情報を手軽に得られるようになりました。興味を持つきっかけとしては便利ですが、短い動画や投稿では、メリットはわかりやすく解説されていても、リスクや注意点に触れていないケースも見られます。

そこで参考にしたいのが、公的機関や信頼できる団体が発信している情報です。制度の基本や最新の改正内容を確認できるため、「本当に合っている?」と思ったときの答え合わせにも役立ちます。「政府広報オンライン」や「J-FLEC(金融経済教育推進機構)」では、お金の基本や制度をわかりやすく学ぶことができます。また、「日本年金機構」や「厚生労働省」では年金や社会保険、「日本FP協会」では家計管理やライフプランなど、暮らしに役立つ情報が見られます。

お住まいの自治体のホームページや公式SNSも見逃せません。子育て支援や助成金、防災、介護など、地域ならではの制度が紹介されていることがあります。そのほか、大手銀行や証券会社のコラムや動画も、初心者向けの内容が充実しています。複数の情報源を見比べるようにしましょう。

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