はじめに

2021年12月に、金融庁は保険会社や保険代理店に対し、「民間保険は公的保険を補完するもの」という考え方を改めて示しました。つまり、保険を提案する際には、まず公的保障をきちんと説明し、その不足する部分を民間保険で補うことが大切だという考え方です。

ところで、自分の公的保障に関する情報を、マイナポータルから確認できる時代になっているのはご存知でしょうか。

公的保険の上乗せである民間保険。まずは自分がどのような保障を受けられるのかを確認したうえで、必要な民間保険について考えてみてはいかがでしょうか。


民間保険は公的保障の上乗せとはどういうことか

金融庁では、「公的保険について~民間保険加入のご検討にあたって~」という一般の方向けの資料を公表しています。

その冒頭には、公的保険と民間保険の関係について、次のような趣旨の説明があります。
 
ケガや病気など、日常生活における様々なリスクに備える保険には、大きく分けて公的保険と民間保険があります。公的保険は原則として強制加入である一方、民間保険は任意加入です。そのため、公的保険の保障内容を理解したうえで、必要に応じて民間保険に加入することが重要だというものです。

つまり、公的医療保険・公的年金・公的介護保険など、自分がすでにもっている公的保障でどのくらいカバーできるのかを把握し、それでも足りない部分を民間保険で補いましょう、ということです。

当たり前のことのようですが、民間保険を扱う現場にいると、ご自身の公的保障を実際に確認したことがあるという方は、意外に少ないことに気が付きます。

・老後に受け取る老齢年金
・万一の時に家族が受け取る遺族年金
・病気やケガで一定の障害状態になった場合の障害年金

これらはすべて公的保障です。さらに、健康保険には、高額療養費制度や傷病手当金などもあります。こうした制度を知らずに必要以上の民間保険に加入してしまうこともあれば、逆に本当に必要な保障が不足してしまうこともあります。

だからこそ、公的保障を知ることが、保険選びの第一歩になるわけです。

「自分の年金」を知らない人は意外と多い

お客様とお話をしていて感じるのは、自分が将来どのくらい年金を受け取れるのかを把握している方は、決して多くないということです。

「年金はまだ先だから」
「毎年届いているけれど開いていない」

そんな方も少なくありません。

しかし、年金は老後だけの制度ではありません。万一のときには遺族年金があります。病気やケガによって一定の障害状態になった場合には障害年金があります。

つまり、公的年金は「老後のお金」だけではなく、現役時代も含め、私たちの人生を支える保障制度でもあるのです。

だからこそ、自分がどのような保障を受けられるのか、一度確認しておくことには大きな意味があります。

保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断[by MoneyForward HOME]