はじめに

サイドFIRE後、無職を続けると72歳で資産が底をつく!?

<前提条件 >
・現在の仕事は夫50歳、妻45歳で退職
・夫の現在の仕事を退職するまでの昇給率は2%
・妻は現在産休・育休中のため給料はなし。来年の復帰から末っ子が小学6年生まで時短勤務(本来の75%程度の給料)とし、本給の水準は前回相談時と同等とする
・運用利回りは65歳まで5%、65歳以降は2.5%
・インフレ率は年2%
・資産の純増加額は、月10万円(年120万円)が今後5年間続くものとする
・教育費は、小中学校は公立、高校は私立、大学は理系(文系より高いため)に自宅から通学する
・お子さんのNISA資産は、お子さんご自身の将来のためのものとして、ご夫婦のサイドFIRE計画の資産には含めない

まずは、退職後、お二人が全く働かない場合をシミュレーションしてみましょう。

▼退職後それぞれが全く働かない場合
退職後それぞれが全く働かない場合
現在の生活水準を維持しつつ、現在の投資資産を年5%の利回りで運用しながら年120万円ずつ積み立てていくと、昇給や妻の仕事復帰もあり、5年後の資産は約1.1億円まで増える計算になります。

妻が会社員として働いている間は、資産の目減りは緩やかですが、夫婦ともに退職したときから上のお子さんが中学生になり、かかりどきが始まるため、資産がみるみる減っていき、72歳で資産が底をつく計算です。この状態を回避するために、どれくらいの年収がいつまで必要なのか、また、どれくらい支出を削ればいいのかをシミュレーションしてみます。

100歳まで資産を残すには?サイドFIRE後に必要な年収

まず住居費についてです。お子さんが独立するまではある程度広さがある家が必要かもしれませんが、夫婦2人になったら現在の家は大きすぎるでしょう。

そこで、下のお子さんが23歳になる時点で現在の約半分の月10万円の家に引っ越すこととします。これで年間の支出が約100万円削減できます。しかし、これだけでは十分な対策になりません。

▼住居費を半分に減らしても73歳で資金が尽きる
住居費を半分に減らしても73歳で資金が尽きる
そこで、具体的にどれくらいの金額をいつまで稼げばよいのかをシミュレーションします。これは、短く太く稼ぐのか、細く長く稼ぐのかなどにもよって変わってきますが、今回は最低どれくらいの年収で、どれくらいの期間働けば資産が持つのかというシミュレーションをしてみます。

仮に夫婦が退職後、年金受給年齢である65歳までは適度に働く選択をした場合、それぞれが月10万円の手取り収入があれば、99歳まで資産が持ちます。

▼65歳まで働いた場合
65歳まで働いた場合
これでも「人生100年時代」と考えると若干足りません。もちろん、副業経験もあるので、サイドFIRE後の収入を増やすというのも一つの手ですが、収入を増やすというのは不確定要素が強いです。一方で、現在からこれからの支出を削ることで、資産寿命を伸ばすこともできます。

先ほど指摘したとおり、お子様がかかりどきに入る前で、生活コストが毎月62万円というのは、額だけ見ると高いという印象です。毎月1万円くらいなら、少し工夫すれば削れるのではないかと思います。

今から月1万円の生活コストを削るだけで資産は100歳まで持つ計算になります。

▼65歳まで働きかつ、月1万円支出を減らした場合
65歳まで働きかつ、月1万円支出を減らした場合

資産を作るには投資も大切ですが、根幹は家計管理です。無理に節約をする必要はありませんが、しっかりと支出を管理し、無駄を削るだけで、投資を増やさなくてもサイドFIREがより現実味を増すことを感じていただきたいなと思います。

教育資金や老後資金は失敗できない!あなたが今からできる資産形成の始め方、お金のプロに無料で相談![by MoneyForward HOME]