はじめに

効果4. 「ちゃんと進んでいる」という安心感が生まれる

お金について、「このままで大丈夫かな」と不安になることはないでしょうか。こうした不安は、「今いくら持っているか」だけでなく、「将来に向けて何もできていない」と感じることから生まれることもあります。

その点、積み立てを続けると、毎月少しずつでも「未来の自分のために準備している」という感覚を持ちやすくなります。

例えば、月3万円なら1カ月では3万円ですが、1年続ければ36万円になり、「少しずつだけれど、ちゃんと前に進んでいる」と実感できるでしょう。こうした実感は、お金に対する自信にもつながります。

「自分はちゃんと貯められている」と思えるようになると、家計を見直したり、収入を増やす方法を考えたりと、次のお金の行動にもつながるはずです。

効果5. 投資では「怖くて買えない」という心理を乗り越えやすい

次に、投資性商品を定期的に買っていく、「積立投資」を考えてみましょう。積立投資には、これまでの効果に加えて、さらに心理的なメリットがあります。

人間には「損失回避」という性質があり、利益を得る喜びよりも、同じ金額を失ったときの痛みを強く感じやすいといわれます。

相場が上がっているときには「もっと買いたい」と思えても、株価が大きく下落すると、「まだ下がるかもしれない」「怖くて買えない」と感じて、立ち止まってしまうことがあります。「安くなったら買えばいい」と頭では分かっていても、実際に相場が下落すると、そう簡単にはいかないのです。

そこで役立つのが、「積立投資」です。あらかじめ金額や日にちを決めておけば、相場が好調でも不調でも、同じルールで買い続けることになります。もちろん、相場によっては損失が出ることもありますが、感情に左右されずに投資を続けやすくなることは、積立投資の大きな特徴の一つです。

効果6. 「貯める」と「使う」の迷いを減らせる

積み立てには、「お金を使いやすくする」という、一見すると意外な効果もあります。先に将来のためのお金を確保しておけば、残ったお金は、「使ってもいいお金」と考えやすくなるからです。

例えば、給料が入ったらまず3万円を積み立てて、その残りで生活します。そうすると、「これにお金を使いたい」と「いやいや、お金を貯めなければ」という気持ちの間で、都度悩まずに済むのです。

「貯めるか、使うか」ではなく、「先に貯めて、残ったお金を使う」という考え方です。この順番にすることで、必要なものや楽しみのためのお金も使いやすくなるのです。

積み立ては、「お金との付き合い方」を整えてくれる

積み立てというと、「毎月いくら貯めれば、何年後にいくらになるか」という数字に目が向きがちです。もちろん、それも積み立ての大きな魅力です。でも、本当のすごさは、お金を残す仕組みをつくることで、日々のお金との付き合い方まで変えられることにあります。

まずは無理のない金額から、毎月先に取り分けてみる。そんな小さな習慣が、将来の安心感を増やすだけでなく、今の暮らしにもよい効果をたくさんもたらしてくれるはずです。

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