はじめに

【記事の要点】
・割引でお得に見えても、買わなければ出費ゼロの「100%OFF」になる
・商品の価格だけでなく、保管場所や手入れなどの「維持コスト」まで計算する
・「そのお金で他に何ができたか(機会費用)」を意識し、納得できる買い物を心がける

「50%OFF」や「半額」などと書いてあると、お得に買い物ができそうでうれしくなりますよね。定価1万円の商品が50%OFFなら、5,000円です。「5,000円も得になる!」と、つい手に取りたくなることもあるのではないでしょうか。

でも、そんなときこそ、少し立ち止まって考えてみたいことがあります。「安く買えること」だけに目を向けるのではなく、自分にとってどんなプラスやマイナスがあるのかを考えてみるのです。

今回は、割引商品を前にしたときの考え方について、お伝えしたいと思います。


欲しいものなら、割引はうれしいけれど…

もちろん、もともと欲しかったものをお得に買えるのであれば、割引はうれしいものです。支払う予定だったお金が少なくなるのですから、これは立派な節約です。

ただ、注意したいのは、割引を見たことで「欲しい気持ち」が変わっていないか、ということ。もともとは欲しいと思っていなかったのに、「割引なら買ってもいいかな」と、急に買い物候補に入っていることはないでしょうか。

「安いのだったら買おうかな」と、割引が買い物の背中を押しているのであれば、要注意です。なぜなら、本来その商品は買う予定がなかったものだからです。必要のないものを買えば、お金は出ていきますし、お得に買っても使う機会がなければもったいないですよね。

「安く買えること」以外も考えてみる

商品を買えば、当然ながら自宅に持ち帰ることになります。ネットショッピングなら、後日、家に届きます。そこで、ちょっと考えてみましょう。

「これ、ちゃんと使うかな?」「家のどこに置くかな?」「今持っているものと、入れ替える必要はないかな?」というように、買った後のことまで考えると、見え方が変わることがあります。

もし、「安くなっていたけど、買わなくてもよかった」「置く場所に困る」となれば、いくら安く買えても、不満が増えてしまいます。

「安く買えること」はプラスに見えますが、一方で「本当に必要ではないものを買う」「家のスペースを使う」といったマイナスの面もあります。割引率やお得になる金額だけでなく、こうしたことも含めて考えたいところです。

割引を見たときに、心のなかで問いかけたい「言葉」

とはいえ、期間限定セールだったり、「残りわずか」と表示されていたりすると、急いで決めたくなることもあります。

そんなときにおすすめしたいのが、「100%OFFなら、どうする?」と、心のなかで問いかけてみることです。

100%OFFとは、つまり「買わない」ということ。1万円の商品が、50%OFFの5,000円なら、「5,000円も安い!」と考えるのと同時に、「買わなければ、支払は0円。つまり100%OFFだ」と、考えてみるのです。

すると、選択肢は「5,000円で買う」か「0円で買わない」という、とてもシンプルな2択になります。こうして比べると、「半額だからお得」という見方から、「この商品に5,000円を使う価値があるか」という見方に変わるのではないでしょうか。

短い時間でも視点を変えることで、本当に必要かどうかをジャッジできるようになるはずです。

もちろん、必要なものを安く買うことは立派な節約です。大切なのは、「割引されているから買う」のではなく、「必要なものを安く買う」という順番だといえるでしょう。

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