はじめに

子どもが駐車場の屋根を壊して30万円、他人の車に傷をつけて10万円──。実際に筆者の家庭で起きた出来事です。子育て中は教育費など「子どもへの備え」に目が向きがちですが、成長とともに行動範囲が広がれば、他人への「賠償リスク」も見過ごせません。

「まさか、うちの子が」と青ざめるような出来事は、多くの家庭で起こり得ます。本記事では、「個人賠償責任保険」の仕組みと、家計でどこまで備え、どこから保険に任せるかの考え方を、実体験を交えて紹介します。


「まさか、うちの子が」――実際に起きた2つのピンチ

子どもが小学校低学年の頃、他人の物を壊してしまい、修理費が高額になったことが2度あります。

1度目は、近所の家の駐車場の屋根を壊してしまったとき。子どもが塀に上り、屋根に飛び降りたところ、穴が開いてしまいました。修理費は約30万円。屋根が頑丈そうに見え、乗っても大丈夫だと思ったようです。

2度目は、友達と遊んでいた際、信号待ちをしていた車に小石が当たり、傷がついてしまいました。こちらは修理費が約10万円かかりました。

どちらも筆者がその場にいたわけではなく、後から連絡を受けて初めて知ったのです。「こんなことが本当に起きるなんて」と、思わず言葉を失いました。親として相手の方に謝罪に伺いましたが、その後の修理見積りや示談交渉は、加入していた個人賠償責任保険の保険会社が対応してくれ、とても助かったことを覚えています。

もし個人賠償責任保険に加入していなかったら、この修理費を家計から負担することになっていた――。そう考えると、保険に助けられた経験だったと感じています。

家計では抱えきれないリスクに、どう備えるか

数万円程度の損害であれば、貯蓄から支払える家庭もあるでしょう。しかし、事故の内容によっては、家計だけでは簡単に負担できないほど高額な賠償につながる場合があります。

駐車場の屋根を壊してしまったとき、修理費は約30万円でしたが、その屋根の下には工場で使う機材が置かれていました。もし機材が壊れていたら、30万円では済まなかったでしょう。

「屋根を壊した」という一つの出来事でも、周囲の状況によって損害が大きくなることがあります。家計で負担するには重いと感じるリスクは、保険で備えることを検討したいところです。ただ、何にでも保険で備えようとすると、その分だけ保険料も増えていきます。家計で対応できる範囲と、保険に任せたいリスクを分けて考えることが大切です。

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