はじめに
JRや私鉄各社、地下鉄、路面電車、バスなどが一日間乗り降り自由となるのが、観光や出張でおトクな移動ができる「一日乗車券」です。始発から終発まで利用できるタイプと使用開始時刻から24時間有効となるタイプがあり、さらに二日間有効の乗車券もあります。
また、「一日乗車券」を提示することで、割引やサービスなどの特典を受けられる施設があり、食事や喫茶、お土産購入などがおトクとなります。
今回は利便性が高く、2~3回の乗車で元が取れる「一日乗車券」を紹介します。
有効期間が24時間制の一日乗車券とは?
通常の「一日乗車券」は始発から終発までの時間帯が有効となりますが、東京メトロの「東京メトロ24時間券」(600円)と沖縄都市モノレール(ゆいレール)の「一日乗車券」(800円)は、自動改札機を通過した時刻から24時間有効となります。
6月・東京メトロ丸ノ内線・一日乗車券は24時間制
沖縄都市モノレール「ゆいレール」
例えば、新幹線を利用して東京駅に18時に到着した場合、丸ノ内線東京駅できっぷを購入し、18時30分に自動改札機を通過すると、翌日の18時30分まで有効となります。ホテルにチェックインし、銀座のレストランで夕食。さらに浅草など夜景の名所を巡り、深夜にホテルに戻っても、翌日は始発から18時30分まで丸一日有効となるわけです。
ちなみに東京メトロ9路線の最低運賃は170円、最高運賃は310円ですので、最低区間でも4回乗れば80円のおトクとなります。上記の例では最低4回乗っていますので、翌日は乗れば乗るほどおトクとなります。空港から市内への足として利用できる沖縄都市モノレールも、3~4回の乗車でおトクになり、2泊3日の旅ではちょっとおトクな「二日乗車券」(1,400円)も利用できます。
利用交通機関で選べる東京の一日乗車券
東京都区内にはJR線をはじめ、私鉄線や東京メトロ、都営地下鉄、都バスなどが利用できる「一日乗車券」があります。
東京23区内のJR線を利用する場合は「都区内パス」(750円)、東京23区内のJR線と東京メトロ全線、都営地下鉄全線、都電、日暮里・舎人ライナー、都バス(深夜バスを除く)を利用する場合は「東京フリーきっぷ」(1,590円)、都電(早稲田~大塚~王子~三ノ輪橋)を利用する場合は「都電一日乗車券」(400円)、東京23区内の都バスを利用する場合は「都バス一日乗車券」(500円)、都営地下鉄、都電、都バス、日暮里・舎人ライナーを利用する場合は「都営まるごときっぷ」(700円)が便利でおトクです。
山手線と京浜東北線
なお、東京の地下鉄は東京メトロと都営地下鉄の2事業者がありますので、縦横無尽な路線網を存分に活用するには、「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」(900円)が役立ちます。
また、京王電鉄全線の「一日乗車券」(900円)、東急電鉄全線の「東急ワンデーオープンチケット」(660円)がありますが、小田急電鉄や東武鉄道、西武鉄道、京急電鉄など「全線一日乗車券」の設定がない鉄道事業者もあります。