読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。


築32年を経過した持ち家があります。今の家に住み続けることに執着はありませんので、売却もひとつの選択肢として考えております。そこで、そのまま売却するか、建て直したあとに売却するか、より高額に売却するための方法についてアドバイスをいただけないでしょうか。
(40代後半、既婚(子どもなし)、男性)

内藤: 私は建築の専門家ではありませんので、専門的なお話できません。問題解決のプロセスについてアドバイスしたいと思います。

それぞれの売却時に注意すべき点

まず住宅といっても、売却と建て直しでは対応する企業が異なってきます。それぞれの分野の専門家に相談してみることです。

そのまま売却の場合

売却の場合でも、地元に密着した業者に依頼するのか、全国ネットの大手企業に依頼するかによって、売却価格や売却までの時間も変わってきます。どちらがいいかは一概に言えませんが、全国的に知られているような場所でなければ、その地域で実績のある会社に相談するのがよいでしょう。

建て直して売却の場合

建て直しの場合は、どの建設会社を選ぶかを慎重に選択する必要があります。将来の売却を前提にするのであれば、売却時の経年劣化があまりない構造のものを選ぶべきでしょう。

自分の趣味を前面に出したようなマニアックな建物にしてしまうと、売却に苦労したり、価格が低く査定されてしまうこともあります。

建て直して売却はリスクが高い?

いずれにしても重要なのは、それぞれの分野の複数の専門家に意見を聞いて、セカンドオピニオン、サードオピニオンを取ることです。その際、安易に高値で売却できるような提案をしてくる会社は信頼できませんし、後々思わぬトラブルになることもあるので注意が必要です。

個人的な意見を申し上げれば、建て直して売却という方法は、高く売却できるような印象を持つかもしれませんが、そのまま売却するのに比べ、自分で資金負担する分リスクも高くなり、将来の価格も不確実になります。

売却を前提にするのであれば、建て替えよりも「そのまま売却する」ことを前提に、高く売却できる相手をじっくり探すことを優先すべきと考えます。