7月16日の正午から行われるAmazonプライム会員限定セール「プライムデー」。世界中の利用者にとって、大注目のイベントです。

年に一度のこのセールに合わせて、Amazon.co.jp(アマゾンジャパン)はプライベートブランド(PB)の商品を拡充したと発表しました。さらに、今回拡充された商品の一部は「プライムデー」でさらにお得なセール価格になるといいます。

目玉の商品はどんなものでしょうか。ラインナップを見てみると、アマゾンの今後のPB戦略が見えてきそうです。


ネットで買いやすい商品群

今回、アマゾンジャパンが商品の拡充を発表したのは、食品・日用品の5ブランドです(下表)。いずれもAmazonですでに展開されているPBですが、国内販売する商品の多くは国内で独自に企画・開発された商品になります。

「Happy Belly(ハッピーベリー)」は2016年6月から国内展開がはじまった食料品のPBです。当初はペットボトル入り飲料水「Happy Belly天然水 岐阜・養老」の販売のみでしたが、徐々に商品を増やし、パックご飯やゼリー飲料、乾燥パスタ、レトルトカレーなど、日持ちのする食料品を中心に商品数が31点まで増加しました。

一方、同じ食料品でも「Wickedly Prime(ウィキッドリープライム)」は少し高価格帯の商品です。「食への探求心を刺激する、美食家のためのブランド」として、Amazonプライム会員限定で販売されます。

目玉商品の1つでもあるレトルトカレー「インドカレービーフ」は、17種類のスパイスが入った本格カレー。他には缶詰の「プレミアムおつまみセット」などがあり、こちらも日持ちする商品です。

2018年6月に販売が開始された「SOLIMO(ソリモ)」では、共同開発した企業のブランド名を併記するダブルブランド商品を取り扱っています。7月16日からのプライムセールでは、目玉商品として、予防医学のアンファーによるヘア1ケアシリーズ「スカルプD」とのダブルブランド商品「SOLIOスカルプD」を先行発売するそうです。

「SOLIMO スカルプD スカルプシャンプー 350ml」は、スカルプDの機能や成分は継承しながら、皮脂やフケなどの頭皮ストレスにアプローチする新成分を配合したオリジナル処方といいます。予定販売価格は1,580円(税込み)で、本家「スカルプD」の同サイズ商品の価格が3,900円(税込み・2018年7月11日時点)なので、かなり割安な設定です。

ブランドはもっと増える?

アマゾンジャパンが日本での最初に展開したPBは「Amazonベーシック」というブランドでした。USBケーブルなどのPC周辺機器から、テントなどのアウトドア用品まで、シンプルで低価格な商品を幅広く取り扱っています。

その後も2016年6月に投入した「Happy Belly(ハッピーベリー)」、ベビー用品を扱う「Mama Bear(ママベアー)」、日用品の「Presto!(プレスト)」など、アマゾンの名を使わない独自ブランドを次々に展開してきました。いずれも当初は1~2種類の商品でスタートし、徐々に商品数を拡充してきた形です。

アマゾンジャパンにおける今後のPB商品展開について、同社の広報担当者は「今後の計画についてはお答えできません」と言います。ただし、米Amazonではすでに数十種類以上のPBを展開しており、アパレルや家具も取り扱っています。特にアパレルは若年層を中心に人気を集め、売り上げを大幅に伸ばしているようです。

日本貿易振興機構(JETRO)によると、2016年の国内EC市場におけるアマゾンの取引シェアは20.2%でトップ。プライムデーをきっかけにPBの認知度が高まれば、日本市場での存在感はさらに高まりそうです。

インターネットで買われやすい日用品や保存がきく食料品を皮切りに、アマゾンPBは国内でさらにシェアを伸ばすことができるでしょうか。消費者にとっては、今回のプライムデーが商品を試してみる良い機会となりそうです。

(文:編集部 瀧六花子)