はじめに

相手の年齢上昇とともに既婚者も増える

この6%という超難関なスペックの男性に出会えたとしても、その相手が希望する女性が彼女である確率をこの6%に掛け算しなければなりません。おそらく彼女の強みは、その自己紹介から考えると「まだ20歳過ぎそこそこである」という若さかもしれません。

彼女の希望に該当する6%の男性が、若い女性最優先(見た目、職業、性格などよりも若さ最優先)である確率が50%(2人に1人)としても、6%×0.5=3%となってしまいます。

もう1つ、見落としてはいけない点があります。いくら男性の晩婚化・未婚化が進んでいるとはいえ、30代後半となると、2015年の国勢調査の結果からは63%が既婚者です。

つまり、彼女の希望該当男性3%のうち、63%が不倫になってしまう相手なのです。ということは、活動先として可能な男性は、3%×0.37=1%ということです。「そうか!お金持ちがよいなら、年齢層を上げれば確率が上がるよね!」という単純な話ではありません。

統計的に見た「確率を上げる思考」

最初の条件を見て、少し無茶ぶりだなあ、と感じた方はいたかもしれません。しかし、統計的には「相当な無茶ぶり」であることが示されています。

ではこの女性の場合、どういう考え方をしたらよいのでしょうか。もう一度、前ページと同じ表を見てください。どんな男性も若い時ほど給与額は低いものです。しかし、年齢とともに給与額は平均的に上昇していきます。

結婚マーケットにおいて、いきなり30代後半の未婚男性に出会おうとすると大変です。同じ年齢ゾーンの男性は、すでに63%が結婚しているからです。

つまり彼らの妻たちは、もっと給与の低い彼らが若い段階で結婚を決めているために「30代後半で彼らと結婚している」というステータスを得ている、ともいえます。いわゆる「青田買い」「先行投資」「なせばなる」結婚が含まれているようにも見えます。

まだ若い彼女が年収550万円から600万円の男性にこだわる理由は、すぐに「仕事を辞めて専業主婦になりたい」「割り勘は嫌」という徹底した考えからでした。結果的に「婚活には疲れ果てました。全然ダメです」とのこと。相当高く見積もってもヒット率が1%の相手を探しているのですから、当たり前の話です。

「運命の相手との結婚生活」という長い時間旅行の助走段階から、自分のお金希望を前面に出して男性に押し付ける考え方ではなく、まだ若い今は“夢”な経済状態を5年後、10年後に2人で達成できるように、2人で“ともに”築いてゆく。

もしかすると、そういう思考の変更が彼女を「疲れる」パートナー探しから救ってくれるかもしれません。疲れ果てた彼女に、こんな言葉を贈りたいと思います。

――結婚する時は、こう自問せよ。
「年をとってもこの相手と会話ができるだろうか」
その他は年月が経てば、いずれ変化することだ。
When marrying, ask yourself this question: Do you believe that you will be able to converse well with this person into your old age? Everything else in marriage is transitory.
ニーチェ/Friedrich Wilhelm Nietzsche(ドイツの哲学者)

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