はじめに
古くなってきた家電、どうせ買い換えるなら、少しでも安く、お得に買いたいですよね。はたして「家電を買う」のにお得な時期はあるんでしょうか?
総合家電エンジニアの資格を持ち、ご自身も家電量販店に足繁く通っているという“家電スペシャリスト”の本多さんに「家電の買い替えどき」について聞いてみました。
量販店で買い換えるなら“決算期”
家電量販店で購入する場合、狙いどきの時期があります。それがズバリ各量販店の“決算期”。わかりやすく「決算大感謝セール」とうたっている場合もあれば、「〇〇〇ありがとうセール」などと名付けて行なっている時もあります。お得に買うのであれば、どーんと価格が下がるこの時期がオススメ。
電車の中吊り広告などに掲出されることも多いので、もし見かけることがあったらその量販店の決算期と照らし合わせて確認するのが良いでしょう。
買ってはいけない時期はある?
“お得に買える決算期”に対して、逆にあまり買わないほうが良い時期があります。それが年末年始やボーナス時期。この時期は買う側も気持ちが大きくなり、財布の紐が緩みがち。売り手側も安くしなくても購入してもらえるという認識があるので、実はあまり安くなっていないことがほとんどです。
「年末大セール」などを行なっていても、飛びつかずに、冷静に判断するようにしましょう。
ネット通販でお得に買うには?
インターネット通販が普及した近頃では、家電もネットで買う人が増えています。「店舗に行く時間が取れない」人たちにとってはとても便利です。
その反面、商品に詳しい販売員と対話ができないので不安や心配な部分もあるでしょう。従いまして、ネット通販で買う場合は、情報を掲載した”口コミサイト”を参考にすると良いかもしれません。
実際に買った人の感想や、評判などを参考にしつつ、価格が安いお店で買うのも方法のひとつです。
値段の交渉術と裏ワザ
大手家電量販店などで購入の際に、安い他店のチラシなどを持って行って値下げ交渉をする人も多いかと思います。量販店でもそれを見込んで、あらかじめ値下げできる幅を決めており、その枠以内であれば柔軟に応じてくれるはずです。
さらに、値段の交渉ではありませんが、もう一つ“裏ワザ”があります。それは量販店に派遣されてきているメーカーのスタッフさんです。彼らの知識は自社の商品だけに限りません。
私の実体験となりますが、使用環境を説明したことろA社メーカースタッフさんがB社の商品を推奨してくれました。値段は無視できませんが、メーカースタッフさんのご意見も無視できません。メーカーの制服や名札をつけているスタッフさんがいたら、ダメ元で聞いてみるのもありでしょう。もしかしたら、通常よりも安く、さらに性能の良い商品を購入できることになるかもしれません。
ネット通販で買うのも確かに便利ですが、店頭でプロに話を聞きながら商品を選ぶのも家電を買う際の醍醐味の一つかもしれません。
間違いのない商品をよりお得に、満足のいく買い物ができるよう、自分にあった方法を選んでみましょう。
取材協力:本多宏行
大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年にテックマークへ入社。自動車の修理精査から始め、2000年頃から家電、PCの修理精査業務を開始。ガス製品(ガス給湯器、ガスコンロ等)や住宅設備(電気温水器、換気扇、浴室乾燥機、温水洗浄便座)に係る精査業務を行うなど、保証制度の進化と幅広い家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得し、現在、延長保証を利用した修理の精査業務で活躍中。