4月に配信した本連載「結婚難民の羅針盤」において、若い女性の専業主婦願望が18%にまで低下していることをデータで示しました。では、男性側の専業主婦への意識はどうなのでしょうか。男性の気持ち(本音)を知っておくことは、女性にとってパートナー探しに有利になると思います。

直接気になる彼・彼女に聞けばいいようなものですが、男性も女性も、いざ好みの異性を前にしたり、結婚したいという気持ちが強くなったりしていると、どうしても相手に都合の良いことを言ってしまいがちです。結果、本音とは言えない建前を聞いてしまうことも少なくありません。

そこで今回も男性が「女性に期待するライフコース」の本音を、国の大規模調査のデータを利用することで見てみたいと思います。


独身男性が答えた“意外な”結果

早速、国の調査の結果を見てみましょう。下図は、18~49歳の男性が女性に対して期待するライフコースの割合を示したものです。

結婚後に専業主婦を期待するという男性は全体で10%。上図からは、すべての年齢層で1割前後となっていますので、専業主婦を期待する独身男性がかなり少数派(=貴重)であるとわかります。

女性にとって、自分のお母さんが生きてきた専業主婦というライフコース希望を前面に押し出して、自らも踏襲しようとするのはなかなかに困難である、ということがデータからはいえます。

もちろん、交際する過程で「男性側に価値観の変容が起こる」「相手の男性にとって自分がかなり好みのタイプであり、大きく譲歩される」といったことはあるかもしれません。ただ、そういったことを最初から期待して活動するのは、まさに「捕らぬ狸の皮算用」といえるでしょう。

4割の男性が望む“都合の良い”奥さん像

35歳未満の男性に最も支持されているのは「子供を持ち、いったんは仕事を辞めるが、子育てが落ち着いたら再就職する女性」です。約4割の男性が支持しています。女性から見ると、ちょっと都合が良いことを考えている男性である可能性は高めかもしれません。

この選択者は、育児は女性メインでやってほしい、というライフコースを期待していると見てよいと思います。しかも、子育てが落ち着けば働いてほしい、というのは教育費負担を考えてかもしれません。

男性側の社会的都合・金銭的都合が大きく出てくる「“僕が主役な彼”の女性への期待」ともいえそうです。もちろん「子育てが大好き。自分がメインでやりたい!」という女性にはウェルカムな夫となりえますが、そうであるとすると「専業主婦ではダメなの?」という意見も出てくると思います。

子供が幼い頃の育児がひと段落したら、家計へのプラスアルファ程度の稼ぎで仕事もやってみたい女性には、お勧めできるかもしれません。少なくとも、やりたい仕事がある、キャリアアップがしたい、育児はさほど得意とは思えない、家庭に没頭したい、という女性には、他の回答をした男性よりはお勧めできない相手のように見えなくもありません。