はじめに

冬の気配が感じられる11月になりましたが、まだまだ秋は満喫できます。

秋といえば紅葉、ということで11月下旬まで紅葉が楽しめる、入場無料の公園をご紹介します。都市部からアクセスしやすく、手軽に行けるスポットをピックアップしてみましたので、秋のおでかけのご参考にしてみてください。


<関東編>

多摩湖畔に広がる黄金のカエデ林

狭山公園(東京都東村山市)

新宿から特別快速を使って約40分の狭山公園では、黄葉と紅葉が楽しめます。「緑の島」とも言われる広大な緑地・狭山丘陵には5つの都立公園がありますが、その中で最もアクセスしやすいのが狭山公園。西武遊園地駅から徒歩で3分ほどです。公園は多摩湖に面しており、堰堤から広大な湖が見渡せるのも魅力。

とりわけ紅葉が美しいのは「トウカエデの林」(写真上)と「宅部池(やけべいけ)」(写真下)。トウカエデの林では、一面が黄金に染まった景色が見られ、モミジの紅葉とはまた違った風情があります。宅部池の周囲を彩るのは、イロハモミジやハナミズキなど。木自体の色づきも見事ですが、池に映りこむ錦の紅葉はまるで絵画のような美しさです。見頃は11月中旬~下旬。

狭山公園
東京都東村山市多摩湖町3-17-19/西武多摩湖線の西武遊園地駅から徒歩約3分/042–393–0154(狭山公園パークセンター)/入園無料/入園自由(パークセンターは8:30~17:30、年末年始休)

和歌のように情緒あふれる秋景

万葉公園(神奈川県湯河原町)

神奈川県南西の温泉地・湯河原にある公園。『万葉集』の中に登場する植物が生育されており、モミジなど紅葉する木も多くあります。園内には、温泉の神様を祀った湯権現(ゆごんげん)熊野神社など、見どころもたっぷり。万葉集が編纂された奈良時代の建築を模した茶席「万葉亭」では、400円で抹茶とお菓子がいただけます。

紅葉を楽しむには、園内を東西に横切る千歳川沿いに整備された遊歩道を歩いてみましょう。清らかなせせらぎと苔むした岩、赤いモミジの組み合わせは、山奥の渓谷にも引けを取りません。また足湯施設「独歩の湯」(入湯300円)は、紅葉を愛でながら温泉を楽しめるスポット。9種の湯には、それぞれ湯船底に凹凸があり、足つぼを刺激してくれます。ちなみに施設の名前は湯河原が舞台の作品を残した国木田独歩が由来。見頃は11月中旬~下旬。

万葉公園
神奈川県湯河原町宮上704/JR東海道本線の湯河原駅から箱根登山バス・伊豆箱根バス奥湯河原行きまたは不動滝行きで約10分、「落合橋」下車すぐ/0465-64-1234(湯河原温泉観光協会)/入園無料/入園自由(万葉亭は10:00~15:00、月・水曜休。独歩の湯は11〜2月10:00~17:00、毎月最終木曜休)

野趣あふれる鮮やかな木々が池と橋を囲う

泉自然公園(千葉県千葉市)

自然風景の保護を目的に整備された風致公園。早春のカタクリや夏のヤマユリ、冬の野鳥、キツネノカミソリの自生地など、野性味ある自然にあふれています。また、約1500本の桜を有し、「桜名所100選」に選ばれています。2018年春には森の中のアスレチックで自然を満喫できる「フォレストアドベンチャー・千葉」(利用大人2600円~)や、手ぶらで利用できるBBQ&デイキャンプ広場(土・日曜・祝日のみ、2時間1800円〜、要予約)などが新設されました。

泉自然公園には「上の池」「中の池」「もみじ谷」を中心に、15種約500本のモミジやカエデの木が植わっています。そのほかケヤキやコナラなど、紅葉する種が多いため、異なる色づきが楽しめます。上の池と中の池の間に架かる「いずみ橋」は一番の撮影スポット。橋の上から池を見渡しても、橋を下から見上げても、絵になる風景に出会えます。なお、いずみ橋は2018年春に黄色から朱色に塗り替えられたので、朱色に変わってから初の紅葉シーズンを迎えます。見頃は11月中旬~下旬。


※写真はいずみ橋が朱色に塗装される前

泉自然公園
千葉県千葉市若葉区野呂町108/JR総武本線・外房線千葉駅東口からちばフラワーバス千葉線成東駅行きまたは中野操車場行きで約45分、「泉公園入口」下車徒歩10分/043-228-0080(フォレストアドベンチャーは090-5535-1230、BBQは03-6659-5070)/入園無料/入園自由(BBQ&デイキャンプは平日・冬期休)

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