はじめに

急激に寒くなってきて、秋から冬への移り変わりを感じる今日この頃。暖房機や加湿器などを使用する日も近そうですが、使用前にお手入れをした方が良いのでしょうか?そもそも、どのくらいの頻度で掃除するのがベストでどこを掃除したら良いのかご存知ですか?

そんな疑問を解消すべく、総合家電エンジニアの資格を持ち、ご自身も家電量販店に足繁く通っているという"家電スペシャリスト"の本多宏行さんに「家電のお手入れ方法」について聞いてみました。


エアコンの掃除は2週間に一回が理想!

以前の記事で「エアコンは24時間付けっ放しの方が電気代がかからない」とお伝えしましたが、そうなると注意すべきは、お掃除やお手入れの頻度です。最近だとフィルター自動掃除機能を搭載した機種も多いですが、その方式を大きく分けると、自動でお掃除したホコリを屋外に排出する方式と、ダストボックスに溜める方式があります。

前者の場合、お掃除ロボットでは取り切れないタバコのヤニや油分を含んだホコリは中性洗剤で洗い落とす必要があり、後者であれば頻繁にダストボックスを管理しなければなりません。どちらの方式も目安としては、2週間に一回。フィルターを綺麗にすることで、消費電力の削減にも繋がるため、こまめにお手入れする方が良いでしょう。

空気清浄機が臭ってきたらどうする?

「空気清浄機をつけているのに部屋が臭う…」そんな時、ついついフィルターの汚れを疑ってしまいますが、実はそれだけが原因じゃない場合もあります。最近では、フィルターでホコリをキャッチするだけでなく、キャッチした有害物質を電子分解してくれたり、多種多様に展開しています。最新商品であれば、除菌と脱臭を同時に行なえるものや、除湿と加湿まで行なえるものも販売されています。

これだけ新技術が採用されてくるとフィルター以外にも除湿・加湿の際に必要となる排水タンクや給水タンクの掃除やお手入れが必要となりますので、取扱説明書を熟読して正しいメンテナンスを行なうようにしてあげましょう。

加湿器のメンテナンスって?

冬が近づいてくると、乾燥対策や風邪対策として加湿器の出番がやってきます。加湿器で気になるのはカビなどの発生。加湿器のフィルターや給水タンクなどに付着する水垢は、放置すると異臭の原因や雑菌の繁殖につながり、故障の原因にもなります。

これを防ぐためにも、定期的に掃除をすることが必要。固形化した水垢が取りにくい場合は、酸性のものでのお手入れがオススメ。家庭にある身近なものだと、レモン汁や食酢など。臭いが気になる人は、クエン酸を水に溶かして活用するのも良いでしょう。

ただし、どちらも酸性なので金属との相性が悪く、サビを発生させる原因となることも。水垢を落とし切ったら、水道水できれいに拭き取るなどの対処が必要です。そして、給水タンクに水を入れるときは毎回タンク内をすすぎ、加湿器の内部に溜まっている残水や結露水も排水や拭き取りが必要です。フィルターに関しては1週間に1度を目安に掃除してあげるようにしましょう。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介