海外出張や旅行帰りに、お財布に外貨がある場合、みなさんはどうされますか?

高額紙幣であれば換金所で日本円に変える方が多いと思います。しかし硬貨となると、募金箱へ入れてしまう…というのが筆者でしたが、先日便利なサービスがあることを知りました。

今回は、空港で外国通貨を国内ICカードへチャージする便利なサービスをご案内します。


外貨をIC換金するという発想を持つ!

国内主要都市の空港やホテル、旅行代理店などに、みどり色のATMのような端末が設置されているのを見たことはありませんか。これは、さまざまな貨幣をICカードにチャージできる「ポケットチェンジ」という機械です。2015年に設立された、同じ名前の企業が運営しています。


画像:Pocket Changeホームページ

この端末を使うと、日本円を含む世界10通貨を、楽天Edy・WAONといった電子マネーや、Apple・Amazonなどのギフト券に換金することができます。2018年10月5日からは、SuicaやPASMOといった交通系ICへの外貨換金も可能になりました。

既存の電子マネーやギフト券を利用しない環境の人達にとって、交通系ICであれば、空港から移動する際には「ほぼ利用する」でしょうから、同端末を有効活用できる機会が増えそうです。

また外国人の場合、既存のギフト券サービスは国内アカウント利用に限られていたので、交通系ICチャージに換金できるようになった今は、利便性も広がるでしょう。


(2018年10月5日現在 外貨でのチャージが可能なサービス)

対応通貨は、紙幣・貨幣対応が「米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォン・日本円」、紙幣のみの対応が「台湾ドル・香港ドル・シンガポールドル・タイバーツ・ベトナムドン」となります。

また、ポケットチェンジを通して寄付をすることも可能です。


(2018年10月5日現在 寄付が可能な団体)

紙幣は先に記載した対応通貨すべて、硬貨はそれ以外も含めてすべて対応していますので、通常の募金箱に入れるのと変わりありません。紙幣はICカードにチャージして、硬貨は寄付する、といった選択ができるので、IC換金と寄付を両方したい方でも、1箇所で用途を済ませることができます。

信用をデータ化することで、お金を無駄にしない

このサービスのポイントは、手軽さと、無駄を省ける、という2点だと筆者は考えます。

「お金」というのは本来「信用情報」であって、貨幣というのはその「信用情報の移動手段」であるはずです。信用情報を移動させるための道具、ともいえるでしょう。

その道具が、ある国では使えずに、ある国では使えるというのが現在の通貨事情です。しかし国をまたいだ瞬間に「小さな道具=硬貨」が、価値(信用)はあるのに使うことが出来なくなってしまう、という問題が起こります。これを解消するには、ふたたびその国へ行った際に使用する(それまで手元で保有する)か、信用を寄付するか、はたまた放棄するかしかありませんでした。

2013年に株式会社旅行綜研が行った調査によると、日本人旅行者が直近1年間で海外旅行から帰国したのちに、換金せずに余らせた外貨は、総額4000億円になるといいます。

そのうちの全てが、寄付などで有効活用されていれば良いのですが、おそらくそうではないと思われます。ちりも積もれば山となる、活用できる道具が捨てられている、と思うと本当にもったいないものです。

硬貨や紙幣を、自分が普段利用しやすい種類の信用情報へ変えることができるのは、捨てられている小さな道具を、余すことなく活用することに直結します。

これまでの外貨両替が、「アナログの道具からアナログの道具へ」であれば、この端末利用は「アナログの道具をデータ化する」ということです。電子マネー普及など、変わり行く世の中の「お金事情」を、みなさんも体験してみてください。

佐々木 愛子
ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅱ種
国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中心に500世帯以上と契約を結ぶ。FPとして10代のうちから金融、経済について学ぶ大切さを訴え活動中。FP Cafe登録パートナー

元記事:空港で外貨チャージ!余った外貨の有効利用法はコレだ
記事提供/Mocha