間近に迫ってきたクリスマス。子供たちにとっては、今年はサンタさんからどんなプレゼントがもらえるのか、期待と不安が入り混じる、1年で最も楽しい時期かもしれません。

しかし、子供にどんなプレゼントをあげるといいのか、毎年頭を悩ませている“サンタさん”も多いのではないでしょうか。特に、子供がまだ十分に言葉を発することができない乳幼児の場合、プレゼント選びは至難の業です。

そこで今回は、ネット通販大手・楽天が開いた「楽天おもちゃ大賞2018」の発表イベントの内容を基に、乳幼児のクリスマスプレゼントに最適なオモチャの選び方を考えてみたいと思います。


多くの父母・祖父母が抱えている悩み

楽天がおもちゃ大賞の開催にあたって、全国の30~40代の父母と60~70代の祖父母、計600人を対象に実施した意識調査によると、「子供や孫へのクリスマスに予定しているプレゼント」として考えているものは、いずれもオモチャがトップ。中でも、父母では68.3%がオモチャと回答し、2位の本(22.7%)を大きく引き離す結果となりました。

一方で、「オモチャに関する悩み」としては、父母・祖父母とも「種類が多くて何を与えるべきか迷う」という回答が最多。父母で38.0%、祖父母だと41.3%の人が選択肢の幅が広すぎることに悩んでいることがわかりました。

こうした現状に対し、おもちゃ大賞の特別選考委員を務めた、東京大学大学院総合文化研究科の開(ひらき)一夫教授は「特に小さい子の場合、サンタさんに自分の希望をリクエストするのは難しい。オモチャ屋さんに一緒に行って、男の子向けか女の子向けかは気にせず、気に入るものを調べるといい」とアドバイスします。

今回のおもちゃ大賞では、4つの部門に分けて、楽天市場の商品レビューや一般ユーザーからの投票、特別選考委員らの最終審査を経て、受賞商品を選んでいます。このうち、「ぞっこんおもちゃ賞」に選ばれたのが、「あんよでキック!4WAYピアノジム」という商品です。


「ぞっこんおもちゃ賞」に選出された「あんよでキック!4WAYピアノジム」

これは、0歳児から遊べるベビージムで、子供の成長に合わせて、仰向けでもうつ伏せでもお座りでも、さまざまな体勢で遊べる設計になっているのが特徴。音の出るピアノは取り外せるため、外出時に持っていくこともできる設計になっています。

子供の発達に合ったオモチャとは?

「子供に渡しておしまいではなく、一緒に遊んで楽しく過ごせるもの」を勧めるのは、もう1人の特別選考委員である、玩具研究家の岩城敏之さん。そうした観点から「仲良しおもちゃ賞」に選ばれた「おもちゃブロック」は、グランプリに相当する今年の「おもちゃ大賞」も受賞しており、クリスマスプレゼントに打ってつけの商品かもしれません。


今年の「おもちゃ大賞」にも選ばれた「おもちゃブロック」

この商品は、1つ1つが大人の手に収まらないほどの大きさながら、非常に軽いブロック。4種類・5色のさまざまな形のブロックを組み合わせて、子供の背丈よりも高い作品を作ることができます。

岩城さんは「当たり外れがないようにしようと思えば、子供の発達に合ったオモチャをプレゼントするのも1つの方法」とアドバイスします。冒頭で紹介した楽天のアンケート調査によると、「子供や孫がこれまでに最も夢中になったオモチャ」の上位3位は次のような結果になりました。

0~1歳未満: 音がなるオモチャ、手先を使うオモチャ、乗り物のオモチャ
1歳~2歳未満: ごっこ遊びのオモチャ、手先を使うオモチャ、音がなるオモチャ
2歳~3歳未満: 身体を使うオモチャ、ごっこ遊びのオモチャ、手先を使うオモチャ
3歳~4歳未満: 手先を使うオモチャ、身体を使うオモチャ、乗り物のオモチャ
4歳~5歳未満: 何かを作るオモチャ、ごっこ遊びのオモチャ、手先を使うオモチャ

子供に媚びる必要はない

ただし、岩城さんは必ずしも子供や孫の顔色ばかりを見るべきでなく、父母や祖父母は「自分の思いをぶつけてもいい。子供に媚びる必要はない」と付け加えます。このアドバイスに従うとすると、「プレゼントにあげたいおもちゃ賞」に選ばれた1人用のトランポリンも選択肢に入ってきそうです。


「プレゼントにあげたいおもちゃ賞」を受賞した「トランポリン」

脚には振動や騒音を吸収するゴムキャップが付いているほか、フレームとマットが1本ずつ独立したスプリングでつながっているため、摩擦音も気にならない設計になっています。110キログラムまで対応しているので、親子で一緒に遊ぶこともできます。

父母や祖父母の思いを優先してプレゼントを選ぶ場合に気を付けたいのは、可能性にフタをしないで、子供のチャレンジを伸ばしてあげるものを選ぶこと、と岩城さんは言います。

「経験不足の親は危ないものを先に取り上げてしまうけれど、過度に守ってしまうと、子供の経験値が上がりません。何が危ないかわからないまま大きくなると、大きなケガをしたり、失敗を恐れるようになります」(同)

何よりも大事なことは、子供が自由に好きなように遊べること。頭と身体を使って、失敗を恐れず、本人が納得するまで遊べるものが、乳幼児にとってベストなクリスマスプレゼントであるということがいえそうです。