読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は洲崎メイ氏がお答えします。

同棲をしているパートナーがいます。お互い結婚を意識しているので、共有の貯蓄用口座を作ることになったのですが、どこの銀行で口座開設したらいいのかわかりません。金利の高いネット銀行をすすめたのですが、「信用できない」と言われてしまいました。自分達に合った貯蓄用口座を選ぶ基準やポイントなどを教えていただきたいです。


〈相談者プロフィール〉
・女性、24歳、未婚
・職業:アルバイト
・居住形態:賃貸
・手取りの世帯月収:公表したくない
・毎月の支出目安:公表したくない


洲崎: ご相談ありがとうございます。お二人の共通口座で貯蓄を進めていきたいのですね。

銀行口座は目的から選ぶ

まず、銀行口座の選び方ですが、どんな目的で利用するかによって選び方のポイントが異なります。

生活費用の口座(給与の受け取りや生活費の支払い用)であれば、振込手数料やATM手数料が優遇される、ポイントが貯まりやすいといった観点で選ぶのがおすすめです。ご相談者さまがあげてくださったネット銀行はポイントサービスが充実していたり、各種手数料の優遇があるなど、生活費口座にも便利ですね。

今回は貯蓄用ということですから、貯蓄の面でも目的を考えてみましょう。これから結婚を見据えて、とのことですので、結婚式の資金、新生活の準備など、比較的短期で使う予定のあるお金を貯めたいのかなとお見受けします。

おそらく、お二人のそれぞれの口座から送金して貯めていくスタイルになると思いますので、それぞれのメインバンクからの送金手数料などがかからない口座や、自動引き落としサービスなどがある口座を調べてみるとよいでしょう。

金利よりも使い勝手を優先させて

金利は、少しでも高いほうが良いのですが、世の中の金利が全体的に非常に低いことを考えるとあまり大きな差にはなりません。仮に、比較的高い金利0.2%の1年ものの定期預金に、今すぐ100万円を預け入れたとすると、1年後利息は2,000円、税引き後は1,600円弱となります。「少しでも有利に」というのは賢い選択ですが、もしこの貯蓄にあたって振込手数料やATM手数料などがかかってしまっていたりすると利息分はすぐなくなってしまうため、金利よりも手数料などの使い勝手から見ていただきたいです。

老後資金や教育費といった長期の貯蓄であれば、銀行預金よりも資産運用を活用することを検討してみていただきたいですが、こちらはある程度貯蓄ができてからをおすすめしておりますので、こちらの回答では割愛させていただきます。

これらを踏まえると、ネット銀行や、給与受取に利用している銀行が有利になるでしょう。定期預金であれば、地方銀行のインターネット支店などで比較的高い金利のところがありますのでそちらもおすすめです。

なお、今回のご相談にはありませんでしたが、外貨預金を使ったほうがよいかというご質問もよくいただきます。金利が高く、キャンペーンなども多く行われており、利用される方が多い外貨預金ですが、こちらは預金ではなく投資商品です。基本的に元本が保証されませんし、金利が高かったとしても為替レートや為替手数料によってマイナスになることもあります。今回のごケースでは外貨預金はおすすめいたしません。