国内99店舗のうち約2割強にあたる22店舗を閉店することを明らかにした、ハンバーガーチェーンのバーガーキング。ネット上では「日本から再撤退か」との噂も飛び交いましたが、真相は異なるようです。

バーガーキングの運営を手がけるビーケージャパンホールディングス(HD)の広報窓口は5月20日、今回の大量閉店についてMONEY PLUSの取材に回答しました。同社が語った“真実”とは?


日本撤退の噂を否定

ビーケージャパンHDは、今回の大量閉店の理由について「日本国内におけるバーガーキングの成長戦略を加速していくために、検討を重ねたうえ決定したもの」と説明。今後は既存店のリモデル、新規出店を積極的に行っていく予定で、「成長戦略を加速していきたい」とし、日本撤退の噂を否定しました。

実際、今年の下半期までには最大20店舗、2020年以降も年間20店舗以上をオープンすることを目標に掲げています。2019年7〜9月期は、関東圏内で7店舗を出店予定です。

新たにオープンする店舗については、バーガーキングがグローバルで展開する最新デザインを導入予定。以下の4つのコンセプトをキーワードとしたデザインを取り入れます。

・Handcrafted feeling (手作り感)
・Layered & Textured approach (立体感のあるデザイン)
・Cheerful graphics (明るいグラフィックアート)
・Bold color palette & American prints (大胆な色使いとアメリカンな表現)

閉鎖店舗はどんな店舗?

5月に閉店する22店舗の中には、利用客が多そうな好立地の店舗もありましたが、「今後の成長戦略に照らし合わせ、さまざまな観点から検討し、営業の継続が困難であると判断しました」(広報担当者)と説明しています。

国内のバーガーキングは進出と撤退を繰り返してきた経緯があり、運営主体もそのたびに変遷しています。2017年10月には香港の投資ファンド「アフィニティ・エクイティ・パートナーズ」に運営権が譲渡。新設された日本法人・ビーケージャパンHDが、ブランディングやコンセプトの設定など経営全般を担ってきました。

しかし、全店舗をビーケージャパンHDが運営してきたわけではなく、直営の9店以外については韓国ロッテリア資本の「バーガーキング・ジャパン」が引き続き店舗を運営しています。5月に閉鎖する22店は、バーガーキング・ジャパンが運営する店舗。2019年下半期に新たにオープンするのは、すべてビーケージャパンHDの直営店となります。

今回の閉店騒動で一部店舗に行列ができるなど、根強いファンを抱えるバーガーキング。直営店の増強や新デザイン店舗の導入によって巻き返しを図ることができるでしょうか。

<文:編集部 小島和紘>