はじめに
2019年7月1日~9月30日の3ヵ月間、熊本県全域を舞台として「熊本デスティネーションキャンペーン」が開催されます。
「五感、ひびく、観動旅 もっと、もーっと!くまもっと。」をキャッチフレーズに、地元の人だけが知っている熊本の魅力の紹介、期間中は特別なイベントの実施や観光列車の運転、駅レンタカーの特別割引などが勢ぞろいします。
肥薩線の観光列車やSL列車、A列車で行こうにおれんじ食堂と至福の鉄道旅が楽しめます。
また、熊本県といえば「球磨焼酎」と「馬肉料理」が思い浮かぶ左党の方もいると思いますが、熊本の馬肉は庶民の食卓にも並ぶ郷土の味覚で、生産量は全国第一位。
鉄道に加え、本場ならではの新鮮な馬刺しや馬肉料理を味わうのも、熊本の旅の楽しみのひとつとなります。
トップの写真はいさぶろう・しんぺい号
熊本のグルメや温泉などの観光もたっぷり
熊本県は、熊本市を中心とした県央エリアをはじめ、阿蘇、天草、人吉など人気の観光地を擁するエリアがあり、ダイナミックで豊かな山海の大自然やゆったりとくつろげる温泉などが目白押しです。
気になるグルメでは、天草の新鮮魚介が味わえる「天草寿司」や芦北特産のぷりぷりで香味豊かな足赤エビが堪能できる「足赤えび天丼」、阿蘇名物の「あか牛丼」、熊本県の郷土の味覚「馬刺し」、全国的に有名な「熊本ラーメン」、インスタ映えする「くまもっとスイーツ」、熊本の人気駅弁「鮎屋三代」「阿蘇赤うし」「天草大王地鶏めし」など、すべてを味わい尽くしたい逸品が揃っています。
肥薩線の観光列車&SL列車
熊本県と鹿児島県を結ぶ肥薩線八代~人吉~吉松~隼人間は、明治期に鹿児島本線として開業した区間です。中でも人吉~吉松間は急勾配の山岳区間であったため、当時の鉄道技術の粋を結集して敷設工事が進められました。
大畑駅はスイッチバックとループ線、真幸駅はスイッチバックで急勾配を克服しています。また、矢岳~真幸間には日本三大車窓のひとつに数えられる雄大な風景が広がっており、同区間を走る観光列車「いさぶろう」「しんぺい」の旅で明治期の鉄道施設と美しい車窓風景を楽しむことができます。
熊本駅から人吉駅へは、大正時代の蒸気機関車8620形58654号機が牽引するSL列車「SL人吉」をはじめ、特急「かわせみ やませみ」3往復と特急「いさぶろう」「しんぺい」各1本が運転されており、球磨川の流れを車窓に観光列車の旅を満喫できます。
SL列車の客車はクラシカルな雰囲気が特徴で、両端にはパノラマビューが楽しめる展望ラウンジが設置されています。「かわせみ やませみ」は一部の列車を除き、車内で球磨焼酎や郷土の味覚が楽しめる弁当などを販売する売店がありますので、球磨川沿いの絶景と人吉エリアの味覚を合わせて堪能できる至福の時を過ごすことができます。