はじめに
2018年から今年にかけて、「第三次タピオカブーム」といわれるほどのタピオカドリンクブームが起きています。
目と鼻の先に数ブランドのタピオカドリンク店が軒を連ねるといった光景も、今や珍しくありません。
そんなタピオカブームの最中に、「ポスト・タピオカドリンク」として注目を浴びるのが「チーズティー」です。
冷たいお茶の上に塩味の効いたチーズクリーム
チーズティーは台湾発のドリンクで、冷たい中国茶やミルクティーの上に、塩味の効いたフォーム状のチーズクリームを載せたもの。2018年秋にチーズティー専門店「machi machi(マチ マチ)」が台湾・台北市にオープンすると、瞬く間にブームに火がつきました。
今回、そのmachi machiが日本初上陸。第一号店となるラフォーレ原宿店で、その味を確かめてきました。
「machi machi」ラフォーレ原宿店(渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿2階)営業時間は11〜21時
machi machiがあるのは東京・原宿の神宮前交差点に立つ商業施設「ラフォーレ原宿」の2階です。店内に足を踏み入れると、壁に描かれた可愛らしいイラストが目に留まります。
同店の運営を手がけるのは、アパレル企業ベイクルーズグループのフレーバーワークス。台湾本店の雰囲気を生かしつつ、白を基調としたデザインに大きな窓で外光を取り込むなど、アパレルならではの内装のこだわりも見られます。
お店はスタンド形式で、購入したドリンクを店内のテーブルやテラス席で楽しむことができます。
看板ドリンクのチーズティーからお茶そのものの味を楽しめるフレッシュティー、フルーツを合わせたフローズンドリンクなど、メニューは約20種類。machi machiの日本進出を手がけたフレーバーワークスのニエ・ガンヤンさんに、おすすめのドリンク3種類を紹介してもらいました。
タピオカの代わりに「タロイモボール」
「シキハルチーズティー」(写真左、税別480円)。底に沈んでいるのがタロイモボールです。原宿店以外ではタピオカも置く可能性もあるとのこと。「ブリュレ ミルクティー」(写真中央、税別680円)は原宿店限定。「メロンチーズティー」(写真右、税別730円)は季節限定のドリンク
「シキハルチーズティー(写真左)」は台湾茶の一種である四季春茶をベースに、チーズクリームを載せたドリンク。ジャスミン茶に似たすっきりした味わいで、塩気のあるチーズクリームと相性抜群です。
トッピングしたのは「タロイモボール」。サツマイモとタロイモを潰して茹でたもので、食感はタピオカよりもモチモチ。日本ではあまり知名度はありませんが、台湾のタピオカドリンク店やスイーツ店では定番で、台湾出身のニエさんにとってなじみ深い味だそう。
「実は、当初はタピオカを採用する予定でした」と、ニエさん。「でも、マチマチのチーズティーはこれまでになかったタイプのスイーツドリンク。そこでトッピングもタピオカではなく、目新しいものを使いたいと考えました」とタロイモボール導入の経緯を説明します。
チーズクリームの代わりにカスタードクリームでミルクティーに蓋をした「ブリュレ ミルクティー」は原宿店限定。焼き色をつけたブリュレの香ばしさと甘さがくせになる味わいです。
ジャスミン緑茶にフルーツを合わせたフローズンドリンク「メロンチーズティー」は、メロンのフレッシュな香りとさっぱりした風味が新鮮。これまでタピオカは甘すぎて敬遠していた人もこのフルーツを使ったチーズティーなら飲みやすそうです。