結婚

月収15万円でも迷わず結婚 「実験」として始めた夫婦生活

出会って2週間で入籍した作家"えらいてんちょう"に聞く

「共働き」限定はもったいない

――奥様のお仕事は?

結婚を機に辞めたので、専業主婦です。つくづく、「共働き」の相手しか選ばないというのはもったいないなと思うんです。それは、お互いに独立して生きていける人たちがくっつきました、ということでしょう。自分がいなくても成立するくらいしっかりした人と結婚することになります。

でも、せっかく二人で生きていくなら、どうせなら一人じゃ生きていけない人と結婚したほうが「得」だと思うんです。お互いに独立した人と結婚するのは、私にとってはあまり面白くないな、と。

私の妻の場合は、仕事がとてもつらくて、でも「辞めたら死ぬ」と思っていたんですけど、僕はその状況をどうにかできる立場にいました。そういった人を自分が頑張ることで生きる、と変えることは価値があると思うんです。そういう考えをしているので、専業主婦だからいや、というのはもったいないと思います。

――家庭を養っていくことに対して不安があるのだと思います。

そもそも収入がある時期なんて、人生でいえば一部の期間です。もちろん子供の時期は年収ゼロ。多くの人は老後もゼロになる。少し前に話題になりましたが、「税金泥棒」じゃない期間のほうが特殊ですよ。

自分がたまたま健康で、たまたま社会の恩恵を受けて稼げているお金を、「結婚して半分になるのはいやだ」と言って、食べられない人を助けない、子供もつくらない……とみんなが考えると、社会は持続しないですからね。

――社会のことよりも、自分のことで精いっぱいなのではないでしょうか。

自分の存在をどれだけ重く考えているのか、ということになるでしょうか。私は自分のことを、脈々と続く大きな流れの中の“小さな存在”としか考えていません。長い歴史や文化、風土の中で生きています。ちやほやされるとか、美味しいものを食べるとかはそこまで大事ではないと思っています。

はっきり言えるのは、私にとっては自分の命よりも息子や娘の命のほうが大事ということ。こう思えるのも幸せだと思っています。

――最後に、結婚を考えている人にアドバイスをお願いします。

なかなか決めるのが難しいという声を聞きますが、熟慮を重ねて結婚するということじたいが無理なこと。最終的に見極めてから結婚するなんてできません。むしろ、結婚してから自分が望むように誘導していくことが求められます。お互いに自分にとって譲れないものがあると思うんですけど、先に約束するなんて無理なんですよ。

「年収〇〇〇万円」というのも、何かあれば一瞬で消し飛びます。数字と結婚するわけではありませんから。

「「しょぼ婚」のすすめ」(KKベストセラーズ)

「しょぼ婚」のすすめ

<著者>
えらいてんちょう
1990年12月30日生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。
バーや塾の起業の経験から経営コンサルタント、YouTuber、著作家、投資家として活動中。2015年10月にリサイクルショップを開店し、その後、知人が廃業させる予定だった学習塾を受け継ぎ軌道に乗せる。2017年には地元・池袋でイベントバー「エデン」を開店させ、事業を拡大。その「エデン」が若者の間で人気を呼び、日本全国で10店、海外に2店(バンコクと中東)のフランチャイズ支店を展開。各地で話題となっている。昨年12月には初著書『しょぼい起業で生きていく』(イースト・プレス)を発売し、ベストセラーに。朝日新聞ほか多くのニュースメディアで取り上げられたことで幅広く支持されている。本書のほか『ビジネスで勝つネットゲリラ戦術詳説』『静止力 地元の名士になりなさい』と合わせて3冊を同時刊行YouTube「えらてんチャンネル」のチャンネル登録者数は約14万人(2019年6月現在)。

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