はじめに

恋愛しているだけでは、お互いのお金に対する価値観はわかりづらいものです。結婚を決めて今後のことを話し合っていくうちに、初めて「これほど違いがあるなんて」と衝撃を受けたと話してくれたのは、アキエさん(33歳)です。


結婚を決めてから「?」が増えて

アキエさんが、同い年の彼と出会ったのは27歳のとき。友人の結婚式の二次会で、新婦から紹介されました。

「彼女の夫の友人なんだけど、とってもいい人だからって言われて。少し話してみたらお互いの会社が近いことがわかったんです。今度、ランチでもと言ってその場は別れました」

それが土曜日だったのだが、月曜日の朝、彼は早速、連絡を寄越しました。今日、ランチしませんか、と。でも彼女はその日はランチミーティングが入っていたため、夜会うことになりました。

「初めてふたりきりで夜会って、盛り上がらなかったらどうしようとちょっと思ったんですが、会ってみたらとても楽しかった。気取っていないけどおいしいカジュアルなイタリアンを彼が選んでくれたのもよかった。センスあるなあと思いました」

その日は、自分が誘ったのだからと彼が奢ってくれました。じゃあお礼に、とまた会う日を決めることに。お互いに会いたいと思ったのでしょう。二度目に会ったとき、彼は「あなたをもっと知りたいからつきあいたい」と言ったそう。結局、この日も彼がごちそうしてくれました。

「ヘンな言い方だけど金払いがよくて、さっぱりしていて快活。私はそれまで、ろくな男とつきあってこなかったので(笑)、あっけなく彼の魅力にやられました」

その前につきあっていた年下の男には、ひとり暮らしの部屋に転がり込まれてさんざん甘えられ、携帯電話の料金まで払っていたそうです。それでいて半年あまりで彼はぷいと出ていき、連絡がとれなくなりました。だからこそ、次に誰かとつきあうときは慎重に相手を判断しようと決めていたと言います。

「でも同い年の彼に関しては、なんの不満もないままに自然とつきあうことができました。お互いに仕事が忙しく、気づいたら30歳を越えていた。彼が『結婚したい』と言ったのは、私の31歳の誕生日でした」

大喜びでプロポーズを受けた彼女ですが、そこを境に、彼との関係に疑問符が増えていくことになります。

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