趣味

日本一“アツい”ラグビーの街・熊谷は今どうなっているのか

W杯本番まであと1ヵ月

ラグビー場に集まった市民の目的は?

8月17日、熊谷ラグビー場のバックスタンドに約400人の市民らが集まりました。南アフリカ国歌の練習が目的です。

熊谷市民
新スタジアムで国家の練習をする熊谷市民

同ラグビー場ではW杯の予選プール3試合が行われますが、前哨戦として9月6日に日本対南アフリカのテストマッチが開催されます。国歌の練習イベントは同ゲームに備えたもの。前出の「スクマム!クマガヤ」というスローガンの下に立ち上げられたプロジェクトの一環です。そこには「国歌を斉唱することが海外チームの代表選手に対する最高のおもてなしになる」との思いが込められています。

この日の熊谷の最高気温は36.8度。市民らは同市の代名詞ともいうべき「暑さ」を吹き飛ばそうと、声高らかに南ア国歌を歌い上げました。練習に参加していた埼玉・坂戸市在住の女性は、ボランティアとしてW杯に携わる予定です。「実際に試合も観戦することができればいいのですが……」と大会を心待ちにしている様子でした。

市はW杯本番で地元の小・中学生約1万5,000人を5,000人ずつに分けて全員観戦させることにしました。小・中学校でも観戦する代表チームの国歌を練習中です。

アクセス面の難点を克服するカギ

気になるのが、熊谷ラグビー場へのアクセスの問題です。JR熊谷駅からスタジアムまでは約3.5キロメートル、歩くと50分ほどかかります。試合開催日には警察などと協力して、会場周辺の交通規制を実施します。

自動車での直接の乗り入れは禁止し、シャトルバスの運行やパーク&ライドなどの実施で対応。400台前後のバスを用意して臨む構えです。バス1台の乗車人員は45名を想定。単純に考えると、バスで賄うことができるのは1万8,000人の観戦客にとどまる計算です。

熊谷ラグビー場の階段
本番を約1ヵ月後に控える熊谷ラグビー場

市民一体となってW杯を成功させようと名付けられた「スクマム!クマガヤ」。プロジェクトの内容は国歌斉唱以外にも「飲食店で“スクマムクッキー”を作る」「花屋でラグビーボールの形をしたフラワーアレンジメント&ブーケを販売する」など、さまざまです。

熊谷市の島村室長は「4年前のイングランド大会では、最寄り駅に“スタジアムまで徒歩40分”という看板が掲げられていたところもあった」と話します。熊谷ラグビー場まで歩いても50分の長さを感じさせずに済むかどうかは、多くの観戦客をもてなす市民のスクラムの堅さにかかっているのかもしれません。

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