はじめに
結婚希望者を応援する広域エリア事業の担当者の皆さんに、先月も何本か講演会を行なったり、相談を受けたりしましたが、地方/都市、どちらの担当の方であるかにかかわらず、婚姻届のデータ分析結果の話をすると「え、そうなんですか!」「本当に?」という「いつもながらの」反応が返ってきます。
結婚応援担当者間で話し合う、友人・知人・最近の婚活経験者に話を聞く、自分の時代を思い出す、雑誌やネットで調べる……など、色々な方法で熱心に結婚に関する情報収集をしている婚活「意識高い系」の方たちでさえも、その全容が非常に見えにくいのが「結婚」ということがよくわかります。
今回は婚活で一番といっていいくらい話題に出る、また気にする男女が多い「結婚年齢」(初婚男女)について、婚姻届データをもとに一切の思い込みを排して頂きたいと思います。それでは、役所に提出された婚姻届に記入された「結婚生活を開始した日」が2017年であったカップル男女それぞれの「結婚生活開始年齢」をランキング形式でご紹介していきます。
初婚男性は34歳までに8割が結婚
2017年の1年の間に結婚生活を開始したカップルは35万8,773カップルでした。
そのうち最も多かった男性の年齢ゾーンは、20代後半で全体の39%となっています。次に多かったのが30代前半で26%です。「年齢上昇による割合の変化」の列は、2017年に結婚生活を開始したとする婚姻届のうち、どれくらいの割合がその年齢ゾーンまでに占めているかを示しています。
ちょっと数字が苦手で……という方のためにもっとわかり易くいうと、「2017年の初婚同士カップルの結婚のうち、この年齢までの結婚が何割を占めているの?」ということを示しています。
「男なんだから、30代ならいくつでもまだまだいけるでしょ」という一般感覚とは裏腹に、結婚生活を34歳までにスタートした男性だけで79%、つまり8割にのぼった、ということになります。
データの正しい読み方としては、「最新のトレンドとしては、結婚生活を始めたいなら男性も34歳までが勝負時」ということになります。35歳以上の男性が結婚生活に入った「発生確率」は残る2割、つまり結婚までこぎつける初婚男性の5人に1人の枠となります。
39歳までとなると実に92%が発生済み、となりますので、40代以上の男性は1割以下の発生確率の現象にかけることになる、というのが、データでみた男性の結婚年齢のリアルの姿です。
これを見て「そんなものだよね……」と思った方は心配ありませんが、「なんだと、これって女性の話じゃないのか!?」と一瞬でも考えた方は、要注意です。