はじめに

JRの新幹線や特急列車、観光列車の指定席特急券・指定席券・指定席グリーン券は、乗車する列車が始発駅を発車する日の1ヵ月前の10時から全国のJRの駅や旅行センター、主な旅行会社の窓口で一斉に発売されます。駅の窓口などで購入できるのは、運賃表や料金表に表示された通常の値段のものですが、JR各社のインターネットサイトでは自社の新幹線や特急列車の割引特急券を発売しています。

また、一部の特急列車では、特急券・乗車券の受取りが不要なチケットレスサービスも実施されており、スマートフォンや携帯電話で予約・購入することで駅窓口に立ち寄ることなく乗車できます。

そこで、今回はJR東日本のインターネットサイト「えきねっと」にスポットを当て、便利な機能やおトクな利用法についてガイドします。
写真は東北新幹線はやぶさ


JR東日本の「えきねっと」とは?

JR東日本のインターネットサイト「えきねっと」は、クレジットカードを所持していれば、誰でもパソコン・スマートフォン・携帯電話から会員登録することができます。全国の新幹線やJRの特急列車がインターネットで予約できる「JR券申込サービス」をはじめ、JR東日本国内ツアー(往復の指定席+ホテルがセットで割引など)の予約・購入や駅レンタカーの予約など、旅がおトクに楽しめるアイテムが揃っています。

JR東日本・北海道の新幹線や特急列車では、えきねっと限定の割引きっぷ「えきねっとトクだ値」や「お先にトクだ値」、「お先にトクだ値スペシャル」などの指定席特急券・特急グリーン券が用意されています。さらに一部の特急列車では、きっぷの受取り不要で割引となる「えきねっとチケットレスサービス」があります。

えきねっとの画面

また、スマートフォン・携帯電話では“タッチ&ゴー”で改札機を通過できる「モバイルSuica」のサービスがあり、JR東日本の新幹線にチケットレスで乗車できる「モバイルSuica特急券」が設定されています。このように多種多様な割引きっぷがあると、どれがおトクなのかと迷いますが、乗車日や乗車列車、乗車区間、発売席数などが限定されているものが多く、簡単に比較することができます。

スマホ・携帯限定「モバイルSuica特急券」

「モバイルSuica」に対応したスマートフォンまたは携帯電話をお持ちであれば、まずは「モバイルSuica」の使用登録が必要です。使用登録とチャージ(入金)が済めば、SuicaやPASMOが使用できる鉄道・バスはスマートフォンまたは携帯電話を改札機にタッチして利用できるようになります。そして、「モバイルSuica特急券」の利用登録が完了すれば、JR東日本の新幹線の指定席や自由席を購入し、窓口や券売機できっぷを受け取る必要もなく、改札機に“タッチ&ゴー”で新幹線に乗ることができます。

北陸新幹線あさま

「モバイルSuica特急券(モバトク)」は、新幹線の相互駅間において、紙のきっぷ(所定の無割引の運賃・料金)で自由席を利用する以下のねだんで普通車の指定席が利用できるというものです。「スーパーモバイルSuica特急券(スーパーモバトク)」は乗車変更ができませんが、さらにおトクなねだんが設定されています。購入可能時間は乗車日の1カ月前から発車時刻の6分前(スーパーモバトクは利用前日の23時40分まで)と、JR東日本の新幹線利用での便利さはこの上ありません。

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