はじめに
老後資金を1000万円増やす方法は
やはり、老後資金は多いほど安心ですね。あと1000万円くらい老後資金が増えればいいと思いませんか? じつは、意外と簡単に実現できるのです。どうすればよいかというと、繰下げ受給をするだけで、1000万円の上乗せになるのです。
先ほど繰下げ受給の説明をしましたが、繰り下げると増額された年金額は一生涯続くので、長生きをすればするほど得をします。残念ながら、早死にをすると損になります。その損益分岐点は約82歳です。82歳以上生きることができれば得になるのです。
具体的に説明をしましょう。たとえば、公的年金の受給額が年200万円の人が、65歳から年金を受け取ると95歳までの30年間に受け取れる総額は6000万円です。
ところが、70歳まで繰下げ受給をすると受給額は年284万円に増額になります。95歳までに受け取れる総額は7100万円です。ということは、5年間繰下げ受給をするだけで、1100万円増えるという計算になります。
ただし、95歳まで元気でいることが、前提になっています。もちろん早死にをすると少なくなります。とは言え総額で1000万円以上増えると考えれば、豊かな老後生活に近づくのではではないでしょうか。
65歳までにできるだけ資金は準備しておくことも大切
ここで問題なのは、65歳から70歳までの繰り下げている期間の生活費です。これは、iDeCoなどを利用して準備した老後資金を使ったり、また70歳まで働くということも考えられます。
この問題をクリアすれば、株式や投資信託であわてて資金運用するより、簡単に老後資金を増額できると思いませんか。ぜひ、検討してみてください。