はじめに

新サービスを始めた狙い

このサービスを始めた楽天側には、どのような狙いがあるのでしょうか。ラクマ事業開発の土屋信博シニアマネージャーは、家庭にある不要品をラクマの市場に取り込む狙いがあるとして、「家に眠っている不要品が顕在化する、引っ越しというタイミングに目をつけました」と説明します。

経済産業省の調査によると、過去1年間に家庭で不要になった製品の推定価値は7兆6,254億円。それに対し、リユース市場は2兆1,000億円、フリマアプリ市場は約6,392億円にとどまっています。

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また、フリマアプリを利用していない人の多くは、出品や配送、取り引きの手間や不安がネックになっているそう。同サービスでは、それらを取り除くことで、今までフリマアプリに出品していなかった層からの出品も期待できるといいます。

ターゲットは1LDKに住む単身者を想定。カラエトのユーザーは30代女性が多く、マンション住まいがほとんど。預けられているモノは、洋服、コート、ブーツなどファッション関連が60%を占めています。サービス連携により、ラクマへのファッションアイテムの出品増加を見込んでいます。

フリマアプリ各社が出品数を増やすためにさまざまなキャンペーンを打つ中、引っ越しのタイミングに着目したラクマ。今までアプローチできなかった層の持つ商品を、掘り起こすことができるでしょうか。

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