はじめに

イタリア経済紙「質と価格のバランスが最高」

ユニクロのことを知っているイタリアの友人がいたので印象を聞いてみたところ「あのパリにもあるお店でしょ。シンプルで安いからいいよね」との答え。ヨーロッパでファストファッションといえばZARAやH&Mなどが有名ですが、いずれも商品のデザイン性の高さが特徴的なブランドです。それに対し、ユニクロはシンプルで日常的に使いやすい点に魅力を感じているようです。

また、イタリアのビジネス新聞であるイル・ソーレ24オーレ紙でも「質と価格のバランスが最高に取れた日本のブランド」と好意的に紹介されており、シンプルでシックな服を好むミラネーゼ(ミラノ人)の評判は上々という印象を受けました。

ユニクロを運営するファーストリテイリングが発表した2019年8月期の連結決算によると、すでに海外営業利益は国内部門を上回っており海外事業の好調さが際立っています。中でもブランド認知の進んでいる中国、香港、台湾の成長はめざましく、海外における売上高の約半分を占めるほどです。

今後、ユニクロがグローバルブランドとして成長できるかどうかは、アジア地域以外でどこまでブランドを浸透させることができるかがカギとなるでしょう。その足がかりとして、ミラノの店舗は好調なスタートを切ったと言えそうです。

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