はじめに

今どきは恋人同士であっても、「割り勘」は当たり前。男性が奢るのが当然だった時代はもはや遠い昔のことです。とはいえ、たまには「奢ってくれてもいいんじゃないの?」と思う女性もいたり、「いや、絶対に割り勘で通す」という女性がいたり。デート代も人によってそれぞれのようです。


基本割り勘、たまに奢られたい

「私たちの年代だと、基本割り勘ですよね。ボーナスが出たときなど、今の同い年の彼は奢ってくれることもありますが、前の彼は絶対に奢ってくれなかった。こっちも奢られて借りを作るのはイヤだから完全割り勘でした」

苦笑しながらそう言うのは、カンナさん(仮名・28歳)です。彼女の母親はバブル時代に20代を送ったので、「つきあっているなら甘えればいいじゃない」と彼女からみると的外れなことを言っているとか。

とはいえ、さすがに1円単位までは計算しないことも多いそうです。

「細かい数字までは割り勘にせず、たとえば4325円だったら、どちらかが2200円出すという感じですね。100円以上の差がないようにはしています。母に言ったらひっくり返りそうにびっくりしていたけど(笑)」

確かにびっくりします。それほどシビアな計算をしているとは。ただ、もちろん彼女自身はシビアだと思っていない様子です。さらに突っ込んで聞くと、ホテル代も割り勘なのだとか。

「彼も私も自宅なので、ときどきお泊まりしますけど、そのときもほぼ半額ずつ。彼にホテル代を出してもらうのって、なんだか買われたようでイヤなんです。周りの友だちもみんなそう言ってますよ」

自分がお金を出さないと買われた感覚になる……というのも、世代の違いかと驚かされます。

「ただ、年収としては彼のほうが多いし、私はボーナスのない契約社員なので、ボーナス時期だけは彼が気を遣ってごちそうしてくれる。まあ、それは甘んじて受けます」

そんなとき、彼女は「憐れがられているわけではないよね」と彼に念押しするそうです。

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