はじめに

ホテル活況といわれる中で、宿泊施設としてボリュームゾーンと言われた旅館は年々減少。2018年の旅館軒数は約3万8千軒という一方、カプセルホテルを含む簡易宿所は増加の一途を辿り、約3万5千軒と肉薄する勢いです(※ホテルは約1万軒)。宿泊施設全体では8万軒を突破する増加傾向において、簡易宿所の増加は特に目立ちます(厚生労働省「生活衛生関係営業施設数」)。


カプセルホテルの魅力とは

格安に移動できるLCCや高速バス網の充実度が高まり、宿泊施設も価格を抑えたいという人が増えています。その中でカプセルホテルは進化型といわれるスタイルが台頭し、新たなマーケットや需要を創出してきました。いまやカプセルホテル供給過多とも叫ばれていますが、そうした状況下でブランド毎の差別化もさらに際立っています。

進化型カプセルホテルのトップランナーとして知られるのが「豪華カプセルホテル安心お宿」。カラオケパセラの運営会社によるカプセルホテルです。筆者としては安心お宿ブランドの第1号店に開業当初覆面取材へ出向いた時の衝撃がいまだ忘れられません。その後も新規店舗開業の度に次から次へと新たなサービスを仕掛け続け、その度に取材心を焚きつけられます。

同ブランドはこれまで東京都内のターミナル駅近くなど都心部を中心に6店舗を展開しています。電子マネーなどの決済方法をはじめ、スマートフォン・タブレットなどを活用した「loTスマートカプセルホテル」も提唱しているまさに進化系。データによると、月2回以上泊まるというリピート率が7割(都内)と、ファンの心を掴んでいる点も特徴です。

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