結婚

「お金さえあれば幸せ」とは限らないと思った結婚、33歳女性の場合

お金と男と女の人生ルポ vol.19

穏やかな結婚生活

お見合いから半年後に結婚。彼女の希望で、レストランでの会費制結婚式をしました。彼と結婚してからは精神的に余裕ができたのか、仕事でもキリキリしなくなったといいます。

「それまで私は上へ上へと思っていた。同期の誰よりも出世してやると。でも彼の穏やかさを見ていたら、出世そのものより自分が満足できる仕事をしていきたいと思うようになったんです」

自分が変わると周りも変わります。彼女がチームリーダーを務める仕事が順調に回り出し、結果的に大きな業績を上げました。夫もそれを聞いて喜んでくれたそうです。

夫の生き方に違和感が

夫は私の理解者であり応援者であると確信していたマユミさん。そして夫はその態度を変えることはありません。それなのに、結婚して2年が経過したころ、彼女は言いようのない違和感を覚えるようになっていきました。

「夫は私の話を聞くだけで、自分から話題を出すことはないんですよね。夫にとって日常は永遠なんです。だってどこにも出かけないし,新しく人と知り合うこともないから、今日仕入れた話題がない。夫はそれでいいみたいですが、私はだんだん耐えられなくなっていきました」

まるで自分が“過去に生きている”ような錯覚にとらわれることがあったそうです。今を生きたい、さらに新しい自分を作り上げたいマユミさんと、30代にしてすでに老成したような夫。少しずつ心の距離感も開いていったといいます。

「何か新しいことを始めてみたら、と夫に勧めたりもしたんですが、“僕は今の生活で満足してるよ”とニコニコ言うわけです。毎日、夫が食事を作ってくれたけど、それも曜日によってほぼ決まってる。月曜日はカレー、火曜日は魚メイン、水曜日は私が疲れがたまりつつあるからお腹にやさしい鍋焼きうどんというように。食材は宅配でとっているので、スーパーに行ったらこんなものがあったから作ってみたというサプライズもない。何も起こらないのが彼にとっていちばん幸せなんです」

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