はじめに

赤い“Rバッジ”に込められた意味

歴代スカイラインを眺めながら、この日に乗ってきた新型スカイライン400Rが、いまスカイライン全体の3割ほどという人気で売れているという現実を考えてみました。“R”という赤バッジが付いたことはいったいどんな意味があったのでしょうか? 時代をまた2代目スカイラインの時代に戻します。第2回日本グランプリで伝説を作ったスカイラインGT-Bですが、そのボディには赤いGTバッジが装着されていました。

63年に登場した2代目スカイライン

この時から高性能スカイラインには赤いRの文字が付くという赤バッジ伝説が始まりました。すでにスカイラインとは別のシリーズとなってしまった日産GT-Rもずっと赤いRバッヂが付いているのは、その血筋からです。

それだけに“赤いRバッジ”を再びボディに付けた400Rは歴代スカイラインシリーズ最強の印となるわけです。さらにもう一点、リアランプに丸型4連テールライト(片側2灯)が復活しました。かつてスカイラインにとって象徴ともいえた丸型4灯のテールランプも、時代の変遷でなくなったり復活したりを繰り返してきました。現行モデルは13代目ですが、マイナーチェンジ前のモデルは丸型4灯テールランプではありませんでした。

外観上、ベーシックなモデルと大きく変わるところはない

それが今回のマイナーチェンジと、400Rの登場に合わせるように、このテールライトを復活させたのです。まさに“ハコスカ復活”とも言えるかもしれません。

片側丸型2灯テールランプの上にスカイライン最強の印となる赤い400Rグレードバッジを装備

正直、スカイラインファン以外にはあまり意味がないかもしれませんが、500万円オーバーの400Rを購入できる世代にとっては、原点回帰のようにも思えることで、セールスへの予想外の好影響を与えているかもしれません。確かにスカイライン史上最強の405馬力、丸型4灯テールランプ、そしてRバッジを与えられたスカイライン400Rの走りは予想を越える刺激を与えてくれたのです。

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