はじめに
年の瀬も迫った2019年12月24日、スズキの人気クロスオーバー軽自動車である「ハスラー」がフルモデルチェンジを行いました。まさに“クリスマスプレゼント”とも言えるその中身にウキウキします。
初代モデルは大ヒット!
元々ハスラーは2014年1月に初代モデルが発売されました。スズキにはジムニーという本格的オフロード走行も可能にするまさに「ワイルドだろ~(古い)」と言えるモデルが存在しますが、乗用車の乗り心地や使い勝手、そして悪路走破性(ジムニーほどではありませんが)も備えた、昨今では「クロスオーバーモデル」と呼ばれるジャンルに該当します。
実際、初代ハスラーは大ヒットして、発売直後は生産が追いつかないほど。最後まで安定した受注数を誇った、スズキにとっては“孝行息子”とも言えるクルマです。
またデザインやボディカラーに関しても2014年度の「グッドデザイン賞」、2015年度の「オートカラーアワード」ではグランプリも受賞しています。
そんなハスラーですから、次モデルも当然ヒットすることが使命として重くのしかかってきます。
東京モーターショーでも大人気
2019年の「第46回東京モーターショー2019」に「ハスラーコンセプト」として展示された次期型(当時)ハスラーですが、とにかく人気が高かったことを記憶しています。
実際、来場者の評判もかなり高く、現地でガイドを行っていた筆者に対しても「このクルマはいつ発売されるのか?」という質問攻めがあったほどです。
そして12月24日に新型ハスラーは発表されました。
ハスラーらしさは残しつつ、大きく進化
日本ならではの軽自動車には当然“規格”が存在します。読者の皆さんに専門的かつ細かなスペックはあまり必要ないと思いましたので割愛しますが、エンジンの排気量やボディサイズにも制限があります。
ゆえに限られた規格の中でそのクルマの世界感を表現することは、何よりも大変なのです。
自然吸気エンジンは新開発。実用燃費を旧型より向上させています
新型ハスラーは前述したように初代のヒットを受けてのフルモデルチェンジですから、開発側の苦労も大変なことだったと思います。
そんなハスラーですが、ひと目見ただけで「ハスラーだな」とアイコンでもある丸目のヘッドライトが目を引きます。しかし、全体にボディは旧型以上に直角な形状とすることで力強さもプラスしています。
そして新しく後方に「リアクォーターウインドウ」を設置することで横側から見たデザインに大きな変化が加わったこともわかります。何よりもこの“窓”を追加したことで後方視界が向上したことは運転のし易さに繋がります。