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株価は1ヵ月で64%アップ、「鬼滅の刃」関連銘柄・エディアの最新業績は?

作品人気が株式市場にも波及

『週刊少年ジャンプ』で連載中の漫画「鬼滅(きめつ)の刃」の人気が、株式市場にも波及しています。同作のグッズを取り扱う関連企業に関心が集まり、株価の水準が大きく切り上がる上場企業も出てきています。

そうした中、関連銘柄の1つとみられているエディアが1月14日、2019年3~11月期の連結決算を発表しました。「鬼滅の刃」の効果はどれほど出ているのか、同日に開かれた決算説明会の内容から探ります。


「事業構造改革の過渡期」

「鬼滅の刃」は、家族を惨殺された主人公の少年が、鬼に変貌した妹を人間に戻すために旅に出る物語。2019年4〜9月にTOKYO MXなどで放送されたテレビアニメをきっかけに人気に火が付き、12月4日に発売された18巻までで累計販売2,500万部を突破しています。

12月に発表された「Yahoo!検索大賞2019」では、カルチャーカテゴリー・アニメ部門を受賞。エディアの子会社である一二三書房が「コミックマーケット97」で鬼滅の刃グッズを先行販売すると発表されると、エディアの株価は12月19日に年初来高値となる968円を記録しました。11月19日の終値が590円だったので、1ヵ月で64%も上昇したことになります。

同社の2019年3~11月期の連結決算は、売上高は前年同期比34.6%増の18億5,100万円、本業の儲けを示す営業損益が1億4,800万円の赤字。前年同期の営業損益は4億0,800万円の赤字だったので、赤字幅は縮小した格好です。しかし、6~8月期の営業損益は800万円と黒字化を達成したのも束の間、9~11月期は9,900万円の赤字に再び転落しています。

エディアの賀島義成社長は、9~11月期は「事業構造改革の過渡期」であったとして、運営しているスマホゲームなど5タイトルを終了させる「選択と集中」を実施したと説明。ゲーム事業の収益性は回復したものの、新規事業の立ち上げに伴うコストが先行したといいます。

「昨今のマーケット環境を踏まえると、ここで赤字を垂れ流して長く継続するよりも、限られたリソースを新規事業に転用していく。売り上げを狙うより、収益性の改善という意思決定をした」と、賀島社長は背景を説明します。

コミック・電子書籍がゲームを逆転

同社はリスクが高いゲームの自社開発を抑えて、他社の運営するゲームタイトルの獲得に軸足を移しており、売上高は堅調に推移。収益の柱の1つであるカーナビゲーションアプリ 「MAPLUS キャラdeナビ」については、アイドルグループNMB48の白間美瑠さん、山本彩加さん、山田寿々さんのボイスコンテンツを追加するなどの施策を実施しています。

新規事業として注力しているのが、漫画動画プロジェクト「ミルコミ」です。漫画動画とは、漫画に声や効果音を組み合わせた簡易的なアニメーションのこと。YouTubeチャンネルを9月15日から開設しており、UUUMの運営する「UUUM MANGA」へのコンテンツ提供も開始。9~11月期から収益貢献を開始したとしています。

また、一二三書房で展開するコミック・電子書籍にも注力しており、ライトノベルをコミック化した「千のスキルを持つ男 異世界で召喚獣はじめました!」や、電子書籍の販売が好調。9~11月期は、コミック・電子書籍などの売り上げが、ゲームのそれを上回りました。

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