はじめに

「森ビルにとって虎ノ門は創業の地であり、思い入れがある」――。森ビルの辻慎吾社長は1月21日、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」の竣工式でこう語り、虎ノ門エリアの展望を次のように述べました。

「虎ノ門ヒルズビジネスタワーの誕生によって、虎ノ門エリアを中心に都心部の人の流れ、情報の流れが変わり、東京の磁力がさらに強化される」

再開発事業で急速に工事が進んでいる虎ノ門は、2020年以降どのように変化していくのでしょうか。


地下通路で駅から直結

虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーは、地上36階建て、高さ約185メートルの複合タワー。2014年に開業した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」のすぐ隣に位置しています。

1月21日に開かれたメディア向け内覧会では、全方位に約20メートルの奥行きを持つ、広々したオフィスフロアや、開通予定の地下通路などが公開されました。

オフィスフロアは5〜36階を占め、総貸室面積は約9万6,000平方メートル。外資や日系の企業でテナントはすでに満室で、IT、金融、メーカーなどさまざまな業種が入居予定です。

虎ノ門

今回の再開発事業によって、銀座線「虎ノ門駅」とビジネスタワーは地下通路で連結され、6月6日に開業予定の日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」とも結ばれる予定です。

虎ノ門ヒルズエリアまでの距離は、銀座線「虎ノ門駅」から約300〜400メートル。地上を歩くと横断歩道の信号で何度も足を止められましたが、新駅と地下通路の開通により、アクセスが飛躍的に良くなることが期待されます。

虎ノ門

また、ビジネスタワーの2階に、歩行者デッキを設置。「虎ノ門ヒルズ 森タワー」だけでなく、「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称)」とも今後接続して、歩行者ネットワークを築くとしています。

虎ノ門

虎ノ門を世界への玄関口に

「国際新都心・グローバルビジネスセンター」の形成を目指すこのプロジェクトで、重要な役割を果たすのが、ビジネスタワー1階に設けられたバスターミナルです。

都心部と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)と空港リムジンバスが発着可能。環状2号線が開通すれば、空港までのアクセスが向上することから、世界への玄関口としての役割が期待されます。

虎ノ門

BRTは東京五輪の開催前に、京成バスによる「プレ運行」を開始予定。当初は虎ノ門と晴海2丁目の間のみを走る予定で、本格運行となる2022年度からは4系統に増やす計画です。

森ビルの広報担当者は「バスターミナルで臨海部ともつながります。広い目で見た時、虎ノ門ヒルズがエリアとエリアをつなげる拠点になる」と話します。