わが家では、長女が小学2年生からお金のしつけ(お金の教育)を家庭教育の一環として行ってきました。そんな長女はもう社会人2年目になりました。長女が大学を卒業すると同時に、お金のしつけも卒業。

現在の長女は、自分らしい人生設計を思い描きながら、そのための資産形成を構築しているところです。

お金の教育はその教育を受けた子どもが大人になってからでないと、その効果を知ることはできません。

そこで、ようやくその効果を検証できる時期になりました。大人になった長女をこの2年間見守ってきたその結論は…。

「お金のしつけ」は必要なんだという結論にいたったわけです。


生まれ持った性格そのものには変化はなし

お金のしつけをしてみると、子どものお金との距離感を知ることができました。ふだんの子育ての中では見られない横顔のことです。お金のしつけをとおして、長女が大人になる前に、お金に対する子どもの横顔を知ることができたのです。

長女はもともと無駄使いが大嫌いでした。お金のことだけではなく、水の出しっぱなし、電気の使い方をはじめ、とにかく無駄なことはしません。節約タイプというよりも、倹約タイプという感じ。

外出には必ず水筒を持ちます。これは小学生の頃から今でも継続しています。何と、社会人になって初めて、水かお茶のペットボトルを買ったそうです。

こういう性格は生まれ持ったものだと思います。当然といえば当然ですが、大人になっても、性格は変わることはありませんでした。子育てをしている中で、親なら知ることができることです。

それとは別の顔を見せてくれたのが、お金のしつけでした。

この子には、あと何を教えてあげればいいか、どんな経験をしてほしいとか、具体的な方針が見えてきたのです。この方針は、ゆくゆくは子どもに対する親の哲学みたいなものになりました。

クールでもお金には執着

お話ししたとおり、お金のしつけをしていると、子育ての中で見せる子どもの顔とは違う横顔を見ることができます。お金を目の前にした時や、新しいものを買う時の横顔、それから、これからお金を使うぞという時の計画を立てている時の横顔、思いもしない臨時収入の話があがった瞬間の横顔などなど、たくさんの場面に出くわします。

どれも、大人になれば誰でも経験するものですが、子どものうちに、その大人になった時の横顔を親が見ることができます。

お金にはある種の魔性があります。目の前にしたら、冷静さを失ってしまう人もいれば、何とも思わない人もいます。また、お金が原因で、人生を壊してしまう人もいますし、人を傷つけてしまう人もいるでしょう。

つまり子どもにとっても、お金は特別なものだということです。この子は意外にもお金に対してクールだなとか、結構執着しているかもしれないとか、お金との距離感を知ることができます。長女はモノを大切にするとともに、お金にも執着する傾向があると感じました。

たとえばですが、現金を目に前にすると目の色が変わり、あっという間に使い切ってしまう子どもの場合は、大人になって会社のお金に手を付けてしまわないかという心配事がよぎります。

将来こんな大失敗をするかもしれないなど、心配なことが浮かんできたら、大人になったときにそうならないようにしつけをします。あるいは失敗をしてしまったら、その失敗を二度としないように、しつければいいのです。

大人になってからの失敗は取り返しのつかないことになりますが、子どもうちは親が助けてあげられます。子どものことを一番に理解している親だからこそ、その子に応じた対応を考えられるところが、お金のしつけの利点だと思っています。